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「エンドカンナビノイド」 CBD・THC・医療大麻・マリファナ 日本と海外の違い


◼︎SHOWノート

◼︎エピソードの要約

00:00:00 エンドカンナビノイドをバイオハック
00:02:28 Co-hostからお知らせ「愛弓さんの応援プロジェクト」
00:04:10 CBDの前に理解しよう「身体調整機能ECS」
00:06:49 大麻草を知ろう「ヘンプとマリファナの違い」
00:15:00 用語解説「カンナビノイドと他成分」
00:22:45 CBDの科学的根拠「試験官・動物・人」
00:30:01 カンナビノイドの法律「日本と海外のギャップ」
Q&A 質疑応答
00:38:24 質問1: タテキさんはCBDを摂取していますか?バイオハッカーとしてカンナビノイドの利用の仕方
00:44:12 質問2: マッサージをしています。経皮吸収の話がありましたが、CBDクリームどう思いますか?
00:49:50 質問3: CBD製品の摂取量や頻度、タイミングを教えてください

https://biohackercenter.jp/blogs/podcast/5

Co-host:生田目愛弓

◼︎対談中に話した話題

◼︎CBD・エンドカンナビノイドについてのリソース・文献・引用

CBDの効能は?タテキの見解

対談中にシェアした画像

CBDについての研究論文

厚生労働省

カンナビノイドについての日本語リソース

◼︎タテキのノート

大麻はサティバ、インディカ、ルデラリスなど、カンナビス属の数種の植物の通称。大麻は伝統的に炎症性疾患の治療に用いられており、現代医学においても利用が進んでいる。

大麻の主要な活性化学物質であるΔ9THC、またはΔ9テトラヒドロカンナビノールは体内のエンドカンナビノイドに作用し、実際に植物の名前cannabisからエンドカンナビノイドと命名されている。このシステムは、カンナビノイド受容体1型(CB1)とカンナビノイド受容体2型(CB2)と呼ばれる2つの受容体によって制御され、CB1は大麻の精神活性作用の大部分を担っており、CB2は大麻が炎症や関連疾患にもたらすと思われる長期的な効果の多くを担っている。

THCとCBDは注目すべき鎮痛剤であり、様々な健康状態における痛みを軽減することができるかもしれない。多発性硬化症の痛みと神経障害性疼痛は、一般的に、利益をもたらす最も良い証拠があり、また、癌、線維筋痛症、関節リウマチ、傷による痛みにも有用であるように思われる。しかし、それらについては、さらなる研究が必要。

THC:テトラヒドロカンナビノール(Tetrahydorocannabinol)

テトラヒドロカンナビノール
マリファナの主要な精神活性物質であり最も有名な成分一般的にTHCというとΔ9-THCのこと。マリファナにはTHCが3~25%含まれ、品種によってその含有量が異なる。THCには痛みの緩和、吐き気や、けいれんを抑え、食欲増進の効果があり。マリファナを吸うと食べ物がおいしく感じるのはTHCの効果。

CBD:カンナビジオール(Cannabidiol )

カンナビジオール
THCに次ぐ有名な成分。THCのような精神作用を引き起こさない。文献レビューでは、抗不安、抗てんかん、神経保護、抗けいれん、抗炎症、などなど

CBG:カンナビゲロール(Cannabigerol)

植物体内でTHC、CBD、CBCの前駆物質。主に抗菌作用をもち、炎症を抑え、ガン腫瘍を抑制するかも?

CBN:カンナビノール(Cannabinol)

CBNはTHCの分解によって生まれる副産物。THCの10分の1程度の精神作用がある。痛みの緩和、炎症を抑え、睡眠補助の作用が明らかとなっている。

非カンナビノイド

  • テルペン

大麻植物の匂いや香りの原因となってて、100種類以上のテルペンが検出されている。テルペン製品はベリー系やシトラス系などの特徴的な風味が存在する。

ラベンダーの香りがユーザーにリラックス効果をもたらすように、大麻の植物に含まれるさまざまなテルペンも同じ。

  • フラボノイド

テルペンと同様に、フラボノイドも大麻植物に特有のものではないため、ノンカンナビノイドと呼ばれている。フラボノイドは、さまざまな種類の花や食べ物に含まれており、植物に見られる色素形成につながる。

ブルーベリーの青やラズベリーの赤などの非カンナビノイドのほとんどは植物に含まれる他の化学物質と相乗的に作用する。

◼︎Q&A 質疑応答

質問1: タテキさんはCBDを摂取していますか?バイオハッカーとしてカンナビノイドの利用の仕方を教えてください。

摂取しています。摂取方法は以下の3パターンです。

  1. CBDパウダーをMCTオイル、またはブルーベリー風味のフィッシュオイルに上限1500mg溶かして舌下経由で摂取しています。

  2. また、CBDパウダーをアルニカ(キク科の多年草)のクリームに混ぜて、疲労が溜まっている筋肉の部分に塗っています。

  3. ベイプでもたまに摂取しています。

質問2:マッサージをしています。経皮吸収の話がありましたが、CBDクリームどう思いますか?

個人的に経皮吸収はあると思います。そもそも、マッサージ自体にマッサージされた人の免疫力が上昇することが報告されています。

> 健康人の視床下部-下垂体-副腎および免疫機能に対する反復マッサージの効果に関する予備的研究。作用機序と投与量に関する研究

経皮吸収について

CBDの経皮投与は、同じ関節炎モデルにおいて経口投与経路よりも優れた吸収を提供することが観察されている

経皮のカンナビジオールは関節炎モデルのラットにおける炎症および疼痛関連行動を軽減させる

タテキからの提案

CBDオイルとプラシボグループに分けて質問者さんが実験してみては?

経口摂取した後にマッサージしてもらうのも効果あるかも?

愛弓さんを実験台にしてみましょう!

質問者さんはセラピストの岸善昭さんでした。ほっこり玉のセラピーを受けてみる

質問3: CBD製品の摂取量や頻度、タイミングを教えてください。

基本的には製品の摂取方法に従いましょう。人によってカンナビノイドの受容体に個人差があるので、自分自身に合った用法・容量を見つけて、摂取し続けないと生きていけない、という状態にならないように気をつけましょう。

2011年に行われたCBDの安全性と副作用に関するレビューでは、CBDの継続的な使用は、1日1,500mgといった高用量であっても、ヒトの場合で耐えられること報告されています。

2017年のアップデートでも、このことが確認されました。しかし、マウスで行われた2019年の研究では、CBDの肝障害の可能性や他の薬との相互作用など、安全性に関する懸念が指摘されています。

現在、薬を服用しており、CBDを試したい場合は、お医者さんに相談しましょう。

CBDの副作用はほとんど知られていません。しかし、副作用が発生した場合、下痢、食欲の変化、疲労感などがあります。考えられる副作用は疲労、下痢、食欲の変化、体重の変化などです。

また、CBDは温度、光、自動酸化によって分解される可能性があります。Mazzettiらは9種類の市販のCBD Eリキッドを調べ、光と室温にさらされた場合、30日間で平均13%の劣化が見られることを発見しました。しかし、室温で暗所に保管されたサンプルは4%の劣化しか生じなかったことから、光は室温での劣化に大きく寄与していることが示唆されました。> 市販の電子タバコに含まれるカンナビノールの定量化および熱・光安定性に関する研究

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