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「分からないことは何でも聞いてね」の許容数は3回くらい

32歳のある日、僕はいきなりクビになりニートになりました。

軽貨物運送で起業する夢を持ち
この春、なんとか起業することができました。

社長2日目。

今日も資金繰りです。

そして同級生の会社の事業拡大のため、
荷物を運ぶドライバーとして働いてます。

業界は同じなので、すぐにできるものだとナメてました。

しかし、働く場所や環境が変わることがこんなにもストレスだとは思いませんでした。

A地点からB地点へ運ぶ作業はできるのです。問題ない。

でも、それ以外が全て違うのです。

皆さんは近所に、ヤマト運輸や佐川急便の営業所を見たことがあると思います。

そこへ荷物が集まり、ドライバーが配達をするんです。

しかし、荷物をホイっと手に取り、サッと配りに行けるわけではないのです。

いつ、誰が、どこへ、どうやって配ったのか。

全て履歴で残るように手続きをしてから配ります。

この手続きが今までと全く違うため、
一つ一つの配達にとても時間がかかります。

夕方、汗だくで大型の荷物を運んでいると、突然激しい雨が降ってきました。

「俺、何やってんだろ」

運送業界で働き始め、限界寸前になっていた去年の夏を思い出しました。

声にならない声が聞こえてきます。

「分からないことあるけど、みんな忙しそうで聞けないよな」

「でも、ミスをすれば怒られるし自己責任か、、、」

「誰か助けてよ!」

!!!

気付いてしまいました。

経験者の僕でもこんなに辛いのです。

ましてや、未経験の人はとんでもなく辛いはず。

大事なことを忘れたまま、新たに人を増やそうとしていたのです。

完全に初心を忘れていました。

配達の神様が、身をもって教えてくれたように感じました。

業務終了後、緊急会議をして社内での禁句を一つ決めました。

「何回言ったらわかるの?」

です。

何回聞いても覚えられない僕が、人に言う権利はありません。

声にならない声を拾えるようになろう。

そうみんなで誓い合って会議を終えました。

配達の神様、気付かせてくれて
本当にありがとうございました。

では、また明日。

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