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【ピアノ】「部品を磨く」自分の理想にほんの少しでも近づける人生

独学で始めたピアノ。昨年秋から教室に通い出してからも練習している曲が、なかなか納得のいくように弾けず、レッスン中にちょっと落ち込むことがあります。

練習曲は、引き続き92年発売のスーパーファミコンの名作RPG『ファイナルファンタジーⅤ(以下FFⅤ)』の作中曲。

ずっと練習しているのが、「メインテーマ」という、オープニングに流れる曲で、子どもの頃にゲームの中で聴いてから頭の中に残っていて、なんとか弾けるようになりたいとこつこつ取り組んできました。

その曲の練習動画をあげてくださっている方がいました。目指すはこんなかんじ!

この曲、一通り手順は頭に入った…のですが、何度も弾いても同じ個所でつまづいて、ここにいたるまで完璧に弾けたことが未だないという状態。

左手のリズムが均等にならない、右手の音量が上がらない、音が抜けてしまう。せっかくなら弾ける曲のレパートリーを増やしたい思いと、一曲ちゃんと完成させてから次に進みたいという思いと、板挟みになっていました。

ピアノもあくまで趣味のひとつ。誰に頼まれた訳でもないですし、人前で発表することも今のところありません。要は自分の納得するところまで仕上げて、次に進めば良いのですが、練習した曲がレッスン中にうまく弾けないと、やはり気分が滅入ります。

レッスン中、迷いながら弾いて演奏ぼろぼろの私を見て、先生が一言。

ヒロタ先生「全体の流れはわかってきましたね。あとは、苦手なところを練習するだけ。いわば『部品を磨く』ようなものですよ。」

私「部品を磨く…。」

たしかに、一曲の流れを把握したことで、必要なパーツは全部手元にある状態。その集めた部品たちは、表面がざらざらで、それぞれがうまくくっつかないような、そんなイメージが私にもあります。

だから、そのざらついた表面をゴシゴシ磨くように苦手な箇所を練習して、つるつる、つやつやに仕上げていく工程が大事なのだと。そうすればきっと集まったパーツ同士、なめらかにつながる、つまりは曲全体がスムーズに流れるはずなのだと。

「部品を磨く」。落ち込む私を励ます先生の何気ない言い回しが、たしかに心に残りました。イメージとしては、職人さんが黙々と金属を磨く様子。独りで取り組む作業のような行為はわりと好むところ。文句を言わず、やってみよう。

そんなピアノ、ここからの方針。「FFⅤ」で引き続き好きな曲のおおまかな流れを把握して、レパートリーを増やしていく。まずは「メインテーマ」を含む5曲を持ちネタにする。そして、それぞれの曲の「部品」を磨いていく。

どこまでいけば自分が納得できるのか?これが難しいところで、おそらく「もうこれで大丈夫」なんて思うことはないだろうとは自分では思っています。

ですが、大事なモノの部品を磨いて、自分の理想にほんの少しでも近づける人生、終わりはないかもしれませんが、なんだか夢があって素敵じゃないですか。はい、自己満足です。

そうそう、ピアノや、他にも練習しているドラムの練習動画も撮影してみようかしら?自分の錆び具合を目で見えるようにしてみては。できることは試して、あの手この手で磨きをかけてみよう。

おしまい≡⊂( ^-^)⊃🎵

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