フォロワーをモチーフに40本ほど小説を考えた話【インターネット滝行】
よくきたな🍑
月曜から4,5日かけて、Twitterにて41人の主人公に物語を与えるという企画をしていました。軽い気持ちで始めてみたんですがこれが滅茶苦茶大変で、やれはやるほど「主人公とは」「物語とは」みたいな思考がはじまり、フォロワーさんを相手にしながらも究極的には自分の内面との戦いになっていく──それはまさしく滝行。悟りへの一歩でした。
まぁ結局悟りの境地にまでは至らなかったんですけど。それでもいろいろな気付きがあったし、割とマジで疲れたのであとがき的なものを書いておこうかなということでつらつらと書いていきます。なんかの参考にしてください。
企画の概要
①ハッシュタグ「いいねしてくれた人を主人公にしたらどんな物語になるか考える見た人もやる」をつけたツイートを投稿
②いいねしてくれた人(+リプライも含みました)を主人公として、1ツイートで物語の冒頭+作品名を記載する。併せて、いいねしてくれた人に通知が行くよう、リプライもつけておく。
- 作例 -
1ツイートの中にタイトルと相手のTwitterIDを含めつつ本文を書くので文字数との戦いもありますし、ある程度続きを匂わせるものにしないといけないし、「これ絶対ロクなことになんないやつじゃん!!」って思わせなきゃならない。全部やらなきゃあならないのが作家の大変なところだ。
そんなこんなで書いた41本はトゥゲッターにまとめてあります。文末にリンク置いてありますので興味ある方はぜひ。
ここからは、滝行の中で考えたことをつらつらと書いていきます。
主人公とは
主人公ってさ、どうなったら主人公なんですかね?
現時点での僕の所感としては、「作者が主人公だと指定すれば主人公」「一人称視点の僕/俺/私にしたら主人公」というのはちょっと暴論なんじゃないかなぁという気持ちでいます。
ちょっと長い説明ですが、ある世界観で起きる任意の事件に、その人が巻き込まれて(もしくは巻き起こして)、加えて「その人が動くことで物語が進んでいく」という環境であって初めて、その人は主人公になるんじゃないかなと。
以前、友達に「なんでラノベとか漫画って主人公に限って特別な目にあうんだ?」という疑問をぶつけられたことがあります。僕はその時「それは因果が逆で、特別な目にあったから主人公なんだよ」と答えたんですが、それって割と当たらずとも遠からずだったんだなぁと滝行の中で感じました。
例えば、
これなんかはもうこっから「俺」がなんかやらかすなぁって匂いがしますし(匂ってくれ!)
こっちは「僕」がおじさんの代わりに戦う物語なんだなと思ってもらえるんじゃ無いかと思いますし(思ってくれ!)
これなんかは「私」がこの犬耳の女の子に振り回されながら話が進んでいきそうじゃないですか(そう思ってくれ!)
どれもその世界観で起きた事件に「僕/俺/私」が巻き込まれ、その「僕/俺/私」の行動によって物語が動いていく状態。キャラクターが主人公になるのはそういう流れなのかな、というのが滝行を経た学びのひとつです。
キャラクターから主人公へ
というわけで、僕は単なるキャラクター(=いいねした人)が主人公になるように世界とトラブルを構築するという修行を41本分行ったということになります。
例えば普段、お子さんの話をしたりハンドメイドをしている人なら「親子でなんかものづくりをするキャラにしよう」と決めて、更にそこから酷い目にあってもらったり。
試しに世界を滅ぼしてサバイバルさせてみた例
例えば普段の行動を見て「この人は特にトラブルを起こす人じゃないな」と思った場合は、単なる一般人としてキャラクターを設計し、奇妙な出来事に巻き込むようにしてみたり、
普通の女の子がやばい自体に巻き込まれる話
プロレス好きなパーソナリティと名前の捩りから、人魚(男)にプロレスやらせてみたり
パルプ小説書いてる人はトンチキになりがち
こういった具合に、キャラクターデザイン→主人公化というステップの必要素材としての世界観と事件を考えていきました。ほぼほぼこれでなんとかなったと思います。たぶん。
いじょうだ
というわけで出来上がった作品群はこちらです。暇つぶしに見てってくださいませ!
余力があれば『ウェイクアップ・クロノス』とか『ワナビィ!』あたりはマジで連載したいですね。ヒーローもの大好きだし。あと『初恋魔法の使い方』、誰か代わりに書いてくれるひといないかな。僕は恋愛モノは専門外なので。
それじゃまたね! ちゃお!
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