28通目 大人になったから汚れていなければ変ということはないでしょう

　お手紙の途中で用事にまた出ることになりそうです。

　こんな姿を見せると嫌われると心配になるけれど、挫折して0からのときは、小さなところをぐるぐる回っているです。

　小さなところをぐるぐる回っているうちに、それが世界のようになってしまうことが問題です。
　本当はあなたが大きなところにいるように、それが世界全部と比べると小さいように、大きなところが見えていて自分が悲しくなっても、小さなところをぐるぐる回って、竜巻の下のところみたいに、生きているのです。

　諦めてしまった惨めさだけは持たずに、すみっこでも精一杯、諦めてしまっている人に、少し上の台から見下ろされていることが無数にあっても、腐らないで一生懸命生きるのだけは忘れないように集中しているです。

↓

　用事から戻りました。
　人の気持ちって、わかっても真水みたいな顔していられないときがあると反省します。
　幾つになっても真水みたいにいられるように。　草々

　二〇二一年十一月二十七日付
　日をまたいだ手紙