見出し画像

元・不登校、同窓会に行くの巻

突然だが、私は元・不登校だ。

病気で小3から休みがちで、中学にあがってからも遅刻欠席を繰り返す私に攻撃してきたクラスメイトがいたため症状悪化、からの不登校だ。

そんな私が21の時、同窓会に行った。
その時のこと、その時思ったことを書こうと思う。

先に言っておくと、「元不登校でも同窓会に行くべき!」みたいな話ではない。


同窓会グループLINEに招待された

「大人数で集まろうぜ!」ができていた2019年夏。
突然LINEが届いた。

「〇〇さんが『6年△組同窓会』に招待しています」

私は成人式後の中学の同窓会は行かなかった。私が本格的に不登校になったのは中学2年生から。
中学の方は本当に行きたくなくて、会ったら怒りで殴っちゃいそうなメンツが数人いた。
殴っちゃったら成人済みの私は刑務所行きだ。刑務所に行きたくないので同窓会は行かなかった。

今度は小学校の同窓会か……
同じクラスは誰がいたっけな……
という気持ちで卒業アルバムをみた。

『会いたくないランキングTOP5』の4位と5位くらいの奴はいたけど、思ったよりヤバイメンツではなかった。

後日、私を招待してくれた友人○○と連絡を取った。
その友人とは今でも一緒に遊ぶくらい仲が良い。
友人と相談し、参加を決めた。
小学生時代に二十歳の自分へ書いた手紙を当時の担任が預かっており、担任から受け取るというイベントがあるからだ。

行くと決めてからも、正直ちょっと行きたくなかった。


いざ、同窓会!!

集合時間の18時、会場の居酒屋前に行ったらすでに何人か集まっていた。
この時すでに私はゲロ吐くんじゃないかというくらい緊張……
していなかった。

当日まで考えている中で気づいてしまった。

あれ?私、逃げられるんじゃね?

学校みたいに、教室みたいに、勝手に帰ってしまったら怒られることもない。手紙もらったら帰ることもできるのでは。
理由は適当に「明日も朝からバイトで~」とかなんとか言えば帰れる。

もうあの時とは違うのだ。

とりあえず参加しよう。嫌な思いしたらすぐ帰ろう。

そう思うとそこまで嫌ではなくなっていた。
もちろん、会社の飲み会とかだとできないと思う。でも同窓会だし!

勝手に帰れる大人って最高だな。


同窓会でびっくりしたこと

同窓会に行って、驚いたことがいくつかある。

➀話を振ってもらったこと

てっきり私は無視されるか話に入れないかだと思っていた。あとは腫れ物扱いされたりとか。
中学時代は無視されたり、避けられたりしていたのだ。小学校より中学校の方がクラスが多かったため、私のそんな状況を知らない人もいたかもしれない。

でも、中学時代同じクラスだった人からも話を振ってもらえたのだ。不登校の私を知っていて、どのような扱いをされてたかも(恐らく)知っている。
こりゃたまげた。その人は中学時代、いつも怒っているような顔をしている人だった。私に悪口を言ったり嫌がらせはしてこなかったが、てっきり嫌われていると思っていた。

ちなみに私はまわりの話に適当に相槌を打っていた。これだけでも話が続くんだからこれもたまげた。無理に話さずともコミュニケーションは成立しているのだ。



➁通信制高校出身がいた。フリーターもいた。無職もいた。

私は、中学から全日制高校に入った後、休学し、通信制高校に転校している。
休学しているため在籍日数が足らず、留年もしていた。
そして今は通信制大学。こんな経歴自分だけだと思っていた。

私の通っていた小学校がある地区は、バブル時代に高級住宅街と言われていた場所だった。周りの友人はその時代に家を建てている家庭が多かった。
そのせいか、いわゆる教育ママみたいな人が多く、「いい学校に行ってナンボ」ムードがあった。

つまり、自分に自信が持てなかった。

しかし、通信制高校に転校していた人がいた。私だけではなかったのだ。
他にも病気をして大学を退学していたり、転々とフリーターをしていたり、無職だったり。

いわゆる「人生につまずいた人」が思ったよりいた(つまづいたとか言ったら失礼かもしれないけど)。
つまずいたのが私の場合早かった。
今、成人してからつまずく人だってたくさんいるのだ。
そしてみんな自分にできることを模索しながら頑張っていた。


➂みんなも私も、いい方向に変わっていた。

さっきも書いたが、中学時代顔が恐かったクラスメイトはニコニコしながら話をするようになった。そのことで私も話しやすくなった。

違うクラスメイトは、キッツイ一言を言わなくなった。
思うように話が進まなくなったり、もたもたしだすとズバッと言っていたような子だったと思う。でも、言わなかった。言いたそうにしていたが、場の空気を悪くするようなことを言わなかったのだ。

そして、きっと私も変わった。

どこが変わったかとかは正直よく分かってない。
でも、話を振ってくれたのももしかしたら私が変わったからかもしれない。

中学時代は相槌を打てていなかったかもしれない。
興味ない話だと感じたら話を聞くのを辞めていたのかもしれない。
自分勝手だったのかもしれない。

どれも確かな記憶があるわけではないが、中学を卒業してからの6年ほどで私も少しずつ、ゆっくり変わっていたのかもしれない。
「成長」というには大げさだけど、「変化」というならなんだかしっくりくる。


参加してみて思ったこと

あの当時の状況が続くということではないんだということ。

この同窓会で強く思った。
たしかに同じメンバーだったけど、あの頃とはなにもかも違った。良くも悪くも生きていれば変化は100%ある。

正直、今の生活に劣等感を感じることもあるけど、これはずっと続かない。

最後に、私が元気をもらっている曲を勝手に紹介したい。

人生、逃げちゃうのもいいし、戦ったっていいのだ。



戴いたサポートは自分の勉強のために使わせていただきます。