【レベル44】Z世代を知ると意外とわかりみが深くて面白かった①
こんにちは。
先日『Z世代マーケティング 激変するニューノーマル』という本を読みました。
「Z世代と呼ばれる若者をターゲットとするならば知っておきたいこと」をテーマに書かれていて、
「これが新世代か…!」と驚くと同時に、「うん、わかるわかる」と共感できる部分も意外とたくさんありました。
未来的であるけれども具体的に想像できる部分が多くて非常に面白かったので、ぜひ皆さんにも知ってほしいと思い、その内容をまとめました。
具体的な年齢は気にせず、これからの若い人っていこういう感じね?みたいにラフに想像しながら読んでいただけますと幸いです。
書きたいことが想定より長くなりましたので何回かに分けて投稿します。
ぜひ最後までお読みください。
※約3,000字(目安時間:10分)の記事です。
そもそもZ世代って何歳くらい?
各世代をざっくり分けるとこんな感じです。
※冒頭でも書きましたが、Z世代の範囲についてはメディアによってばらつきがあるため、あくまで「若い人」、「これから大人になる人」のような感覚でとらえていただけますと幸いです。
「Z世代」とは主に1996~2012年生まれの人、つまり25歳くらいまでの人のことを指します。
(2012年以降はα世代と言われるまた別の世代になるそうです)
まずZ世代は幼いころからスマホやSNSがそばにあるのが当たり前の世代です。
いわば生粋のデジタルネイティブなのです。
しかも上の世代よりもはるかに発達したデジタルに親しんでいます。
例えば、画面があればタッチでスライドができると思いこんだり、電話もテレビ電話ができて当たり前だったり。
私たちが比較的新しいと思うデジタルは、この世代にとってはできて当たり前なのです。
そして最もZ世代が多いといわれているアメリカでは、親の世代が「リーマンショック」や「学費ローン」を経て、不況や金銭的に厳しい時代経験しているということもあり、お金に関して口酸っぱく言われてきました。
その結果、金銭的に非常に堅実で現実主義ということも言えるのだそうです。
Z世代のことを知っていた方が良いワケ
Z世代の特徴を知る前に、なぜZ世代を知るべきなのか少し記載しておきます。
ズバリ、Z世代はこれからどんどん社会にでてくる世代であり、購買力があがってくる世代だからです。
Z世代は世界規模で考えるとミレニアル世代よりも数が多いので、すぐに社会的に活力のある世代が入れ替わるともいわれています。
購買力を持つということは、企業にとっての獲得すべきお客様になるということであり、それはターゲットとなることと同じです。
近未来のターゲットのことをよく知っていないとウケる広告も打てないですし、もちろんヒットするサービスもつくれません。
逆にZ世代のことをよく理解し、彼らが求めるものを的確に提供できる(商品だけでなく働き方も)企業は今後盛り上がると思いませんか?
だからこそビジネスでも人間関係でも時代遅れにならないために、Z世代のことを知っておくことは大切なのです。
Z世代の特徴
①スマホだけの世代
Z世代以前のミレニアル世代はいわばデジタルが普及した世代です。なのでその前のアナログも知っています。
例えば紙の新聞や履歴書、カセットテープやDVDなど。
Z世代以前の人は「紙の新聞がPCやスマホで読めるようになるって便利になったよね、でも紙の良さもあったよね」と自然と思えます。
一方でZ世代はそれらを全てスマホで経験している世代です。
ニュースもスマホで見るし、音楽もスマホで聴く。
バイトの応募もスマホだけでできてしまいます。
なんでもスマホでできることが当たり前なのです。
言い換えるとスマホ以外を知らない世代とも言えます。(物理的に知らないというよりは経験がないということ。)
Z世代を集める手段を考える時に
「Z世代に知ってもらうためにはまず雑誌に掲載してみようかな?直接電話してみようかな?」ではダメなんです。
手書きの履歴書なんてもってのほかです。
スマホで入力し、その上途中保存ができるシステムじゃないとストレスを感じ、応募をあきらめる原因になりかねません。
私たちは今後、若い人に何かを訴える時「スマホ以外経験がない」ことを想像できるかどうかが重要になってくるのではないでしょうか。
②目的に合わせてプラットフォームを使い分ける。
ミレニアル世代は情報収集をするとき、とりあえずググるのが当たり前でした。
Z世代は違います。
何かを学んだり商品のレビューを知りたい時にはYouTubeをみて、
いち早く情報を手に入れるためにはTwitterを使います。
何かを調べる時のスタートはグーグルではないのです。
(ココすごくわかりみが深いポイントです!!)
またSNSと一口に言っても、
Z世代の中には<若いSNS>と<親世代のSNS>が存在します。
TikTokやインスタ、YouTubeは<若いSNS>で、
Facebookは <親世代のSNS>なのです。
残念なことに<親世代のSNS>を用いて発信を続けてもZ世代には届きません。
Z世代の半数以上が一日5時間以上スマホを見ているというデータがあります。テレビよりスマホの世代なので、目的によってスマホの中の何を見て、何を見ていないかを知ることはとても重要です。
余談ですが、これまで番組のゴールデンタイムといえば19時~22時の「テレビ」と言われてきましたが、
Z世代に視聴してもらうためには19時~22時の「スマホ」が一番良いんだそうです。(どのプラットフォームで発信するかが更に肝ですが。)
③欲しいものは SNS→お店→SNS→スマホで購入
モノを買う時の行動もZ世代は異なります。
お金に対して現実主義なZ世代は、なるべく失敗しないような堅実な買い物の仕方をしています。
例えばイヤホンを買う時、これまでの世代は
①イヤホンが欲しいと思った時に家電量販店に行く
②お店で店員さんに聞いて商品を絞る
③お店で買う
でしたが、Z世代はこうです。
①イヤホンが欲しいと思った時、まずはSNSで情報収集
②店頭に実物を確認に向かう。もちろんその道中でYouTubeなどでレビューを確認
③お店で見た後、更にインスタやYouTubeでインフルエンサーや友人のレビューを聞いて、問題なさそうだと思えばスマホで購入。
Z世代は店員さんの説明より、インフルエンサーのレビューを信頼し、それ以上に家族や友人の口コミを重視しているのです。
商品を決める時は、店員さんではなく自分が信じている人の情報を大切にします。
商品を実際に自分の目で見るために、一応お店に向かいますがお店では買いません。
帰ってスマホで買えば、持って帰らなくていいし、現金を使わずに済むから。
Z世代はスマホが中心で、キャッシュレスが基本なのです。
この価値観や世界観がそれ以前と全く異なることを認識しておくべきなのです。
これからの店舗では商品のストックを増やすことよりも、より多くの商品に触れられるようにすることが大切かもしれません。
そしてこの(自宅に居ながら)スマホで買う流れは、人口に起因する購買量の地域格差減少にもつながるかもしれないと思いました。
今回は一旦ここまでです。
なんだか意外と納得感があって面白いと思いませんか?
次回はZ世代は『パーソナライゼーション』をどう感じているのか
次回は私が最も面白いと感じた『パーソナライゼーション』の捉え方についても書いていきます。
X世代はパーソナライゼーションを「情報を取られるなんて怖い…」と感じていましたがZ世代はどう感じているのでしょうか。
お楽しみに!
今週はかなり長かったと思いますが、
最後までお読みいただきありがとうございました。
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