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小銭婆さん(仮)

こんにちは、こんばんは。

先日、人生で初めて自らのIQを測ってみました。結果は「124」。自身の感覚では“ギフテッド”レベルだと思っていたんだけど、わりとフツーで残念…(笑)発達障がい子ども特別療育支援TASUC(たすく)のCMO・WEBマーケター&デザイナーのアツオです。

夕方。自宅近くのスーパーに、食材等々の買い出しに。
いわゆる“一般庶民”に優しい価格帯の品揃えということもあってか、毎日のように混雑している人気のスーパーだ。
日曜日の夕食前の時間帯ということもあり、店内には、人・人・人。
レジ前は長蛇の列。
20分くらい並んだだろうか。
レジまであと3人。
私の前には大学生風の若者。
その前には、ようやくレジに辿り着き、少し疲れた表情の80代とおぼしき背中を丸めた小さなお婆さん。

お札を数枚さっと出せば、恐らくあっと言う間に会計は終わるであろうところ…、がま口から1円、5円、10円…と大量に小銭を出し始めるお婆さん。
お金の勘定に慣れていないのか、レジ打ちのスタッフに確認しながら、1枚、2枚と小銭を出してゆく。
明らかにスロー。超スロー。
まぁ、スーパーではよく見る?光景だ。

すると、それを見かねた次の番の学生が「おせぇんだよ!!!」と大きな声を出し、キレたのだ。その声のトーンと紅潮した顔を見るからには、明らかにブチ切れ。

当然、お婆さんも周りの人々も唖然とし、空気が一瞬凍ったかのようだった。

さて、こんな場面に遭遇したときにあなたはどう思うだろうか?

「学生よ!よく言った!」
と思う人も当然いるだろうし、
「まぁまぁ、そこまで大声を出すほどのことでもないだろ」
と思う人もいるだろう。

この話には正解など無い。
どう思おうが、人それぞれだ。

私は、目の前で起こったその光景を見て、こう思ったのだ。

小銭婆さん(仮)がもしも万札婆さんだったら(笑)、少しは早く買い物が済んだだろうし、若者が声を荒げることもなかっただろう。けれど、小銭婆さんが会計を済ますまでの時間は、たかだか3,4分だ。数十分ではない。そもそも、スーパーに入った瞬間、店内は大混雑しており、レジ待ちの人々でごった返していた。買い物を済ませるにはそれ相応の時間がかかるのは明白だ。できるだけ早く買い物を済ませたいのならば、他の店を選んだほうがいい。又は、時間を変えて再来店するのが得策だろう。べつに、この店じゃなくても買えるような品物ばかりだしね。それにも関わらず、この店を選び、レジ待ちの長蛇の列の構成員の一人になることを選んだのは、間違いなく自分である。運悪く?小銭婆さんが少し前にいた。それだけのことだ。もしも、小銭婆さんが原因によって無駄に遅くなった3、4分が存在しなかったとしても、そのたったの3、4分で、明らかに得をする有意義な未来時間があったとは到底思えない。つまり、大したことではないのだ。無駄にイライラすることのほうがよほど無駄な時間である。

結論。

いつかいつか80代の爺さんになった際には、スーパーで、周りの人達に迷惑をかけたり、イライラさせたりしない、スマートな万札爺さんになっていたいと思う(笑)


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