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娯楽としての料理は、日常からちょっとはみ出せる

以前こんな記事を書きました。

家食の楽しみ方を募集している企画だったのですが、「家食って大変だからスリム化しました…」みたいな記事を書いたのです。

人生の中にはいろんな時間があって、料理を本当に簡単にすませたい時もあるのですよね。

そんな時は、やっぱり食べやすく作りやすい定番をまわしていくのがいいと思うのです。

上記の記事は、note編集部のおすすめに取り上げてもらい、たくさんの人に読んで頂けました。

「生活をまわす料理と、楽しむ料理を分けていいのでは」というメッセージに共感が集まったのかもしれません。

今回はその後編のような感じで読んで頂ければと思います。

そう、「楽しむための料理」の話です。

今日の私は板前さん

まずはじめに、私の中の楽しむための料理というのは、「レシピを見て、今まで作ったことがないものに挑戦する」というものです。

そういう時は、楽しくなる呪文を心の中で唱えます。

今日の私は板前さん

時短とか、簡単調理ということを一切無視して時間をかけて良いということにしています。

面倒ですが、雑誌やWebで見たレシピをメモ帳に書き直すことからやっています。

ただし、「やりたい!」という衝動がある時しかやりません。

「板前さんごっこ」という遊びなのです。

そういう、ごっこ遊びで作った料理を紹介していきますね。

(※レシピを直接紹介するものではないのですが、無料公開してくれているレシピのリンクも貼りますので参考にしてみて下さい。)


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つくねって一手間かかるので、普段は肉をそのまま入れられるしゃぶしゃぶに落ち着きがちなのですが、たまには作りたいのです。

セリは煮込まずにしゃぶしゃぶして食べるのですが、根っこまで食べられるのですね。

根っこが一番濃い味で、部分ごとに楽しめるのがまた良かったです。

ネギに焼き目もつけたし、春の息吹も感じる。

この日の我が家は料亭でした。

参考:NHKきょうのりょうり2021年2月号 ねぎしょうがのつみれ鍋


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私の好きなコウケンテツさんのレシピで、もち米を使わずにおこわが作れるというものを見たので作ってみることに。

カチカチの切り餅を薄く切って使うのですが、本当におこわになりました。

鶏肉に下味をつけたり、色々な具材を細かく切ったりして、ああ丁寧に料理しているなと思いました。

なんだかそれは、お茶を立てるような気分なのです。

参考:Koh Kentetsu Kitchen【料理研究家コウケンテツ公式チャンネル】もち米いらず!炊飯器で簡単!モチモチ絶品鶏おこわの作り方


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天然生活3月号の表紙を飾っているデザートにも挑戦しましたよ。

いちごの季節がとても好きです。

外で食べるいちごスイーツも楽しみだけど、お家でもいちごを楽しめました。

粉ゼラチンがなかったので、板ゼラチンを使いましたが、ちゃんとできました。

アクシデントがあった時にどう振る舞うかも腕の見せ所なのです。

(アクシデントなんてなくて、板ゼラチンが余っていただけだけど。)

参考:天然生活2021年3月号 オーガニック料理教室「白崎茶会」甘酒いちごプリン


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noteで見つけた、鈴木かゆさんのレシピから。

きのこからゆっくり出汁をとります。

この、きのこの出汁の美味しいこと!舞茸がとてもいい仕事をします。

牛乳を豆乳に変更してしまったし、チーズもトッピングしてしまいました。。これじゃあちょっとお粥とは言えないかな。。

疲れている時は誰かが作ったものを食べたくなりますが、これなら自分をもてなすために、また作ろうと思えます。

参考:鈴木かゆ 〜生米からつくるおかゆのレシピ〜  生米からつくる「きのこミルク粥」のレシピ


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これは、おまけですが、「きのこミルク粥」からの応用です。

きのこで取った出汁があまりに美味しかったので、その出汁でパスタを茹でながら調理すればいい感じになるのではと思ったのです。

フライパンできのこを柔らかくなるまで煮てから、パスタを投入、その時粉末のこんぶ茶も少し入れます。

パスタだ茹で上がるまでに汁がなくなるのが難点なのですが、そうしたら少しお湯を足してこんぶ茶も少し追加みたいな感じで調整します。

オイルを使わない、和風のパスタができました。

参考:remy  フライパンひとつで「のりのりパスタ」


おわりに

私の板前さんごっこにお付き合い下さり、ありがとうございました。

板前さんとはいいながら、魚をさばいたりしないし、こんぶ茶で出汁をごまかしたりと程遠い感じがあります。。。

だけど、娯楽として楽しんで、おいしければそれで良いのです。

その楽しみのコツは、日常からの逸脱です。

「板前さん」を演じることで、日常からちょっとはみ出るのです。

シェフやパティシエでもいいし、今日の我が家は料亭とか、喫茶店とか、洋食屋さんとかでもいいでしょう。

料理を娯楽と捉えることは、外にいけない休日の時間を埋めてくれます。

生活をまわす料理は私を助けるし、楽しむ料理もまた退屈な私を救ってくれるのです。

一つの行為でも、全く違う体験になるということが証明されました。

それはなんだか豊かです。


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