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公務員志望者ってインターンシップした方がいいの?

今回は公務員のインターンシップについてのお話です。
結論から申し上げますと、「してもいいし、しなくてもいい。参加の可否について、公務員試験の選考への影響はあまりない。」です。
かくいう某田舎県職員の私も、某政令市で大学生のときにインターンシップをした経験があります。

1.公務員のインターンシップのメリット

  • 希望する部署を聞いてくれて、ほぼその部署又は関連する部署でインターンシップができる。

  • 花形部署(企画、観光、商工、環境政策など)で、華やかな業務に(ほぼストレスなく)触れることができる。

  • 想像しにくい公務員の業務について、インターンシップをすることでイメージを膨らますことができる。

  • インターンシップする学生は、その自治体の受験希望者かもしれないので、ものすごく丁重に扱ってくれる。

  • 大学によっては、インターンシップを無事に終了したら、取得単位として認めてもらうことができる。

などです。
公務員のいいとこ取りができるのが、公務員のインターンシップの魅力でしょうか。

私は某政令市で産業政策の主管課でインターンシップをしました。業務としては、大規模イベントが近づいていたので、そのお手伝いを主にしました。
大規模イベントはマスコミや市民からの注目度が非常に高く、市長へのレクやラジオへの広報にも参加できました。

今、公務員やっていますけど、悲しいことにこのインターンシップの時の経験は皆無です。いや、皆無でいいんだけど。結構実際やると、めんどいし。

インターンシップは公務員の「おいしい」ところだけを知るにはもってこいです。どうしても公務員になりたいけど、イメージわかないなーっていう人は体験することをおすすめします。

2.公務員のインターンシップのデメリット

  • インターンシップなので、報酬はもちろん交通費も一切支給されない。(最低限の保険には入れるようです。)

  • 大学生の夏休みという貴重な期間に1~2週間インターンシップのために時間が潰される。

  • インターンシップをすることで、公務員の選考に圧倒的に有利になることはない。

  • 公務員の「いいところ」しか知れないし、インターンシップをすることで変に公務員について詳しくなったと勘違いしてしまう。

  • 大規模イベント等を開催する部署の場合、土日が消えることがある。(イベント要員であるため。)

インターンシップなので、お金がもらえないのは残念ですね。交通費ももらえないも痛いです。

お役所側は「インターンシップを受け入れしてあげている」という意識があります。インターンシップをする部署は、役所内での手挙げ方式であることが多く、主に人手が欲しいイベント系の部署が受け入れに積極的です。

インターンシップをする学生は非常に意識が高いので、そうしたイベント系部署でのインターンシップを強く希望するので、インターンシップでのミスマッチは起こりにくいですね。

あと、公務員のインターンシップをすることで、公務員試験の選考に有利になるかと言われれば微妙です。
ただ、選考する側とすれば、「あー一応業務についてはちょっと知っていて、公務員への関心は少しはあるんだな。」ぐらいだと思います。

公務員試験によっては、インターンシップへの参加の可否を聞かれたり、面接カードにインターンシップの経験を書かせるような自治体があります。参加をしなくても、受かった合格者が当然いましたし、参加をしたからといって・・・というケースもあります。

3.改めて結論

もう1度いいます。「してもいいし、しなくてもいい。参加の可否について、公務員試験の選考への影響はあまりない。」

ただ、本当に公務員のいいところ、おいしいところを知れる貴重な機会です。
責任も負わない、面倒な対応もない。それなのに、楽しい!面白い!と思えるような業務に触れられる機会は、公務員になるともうないですからね。

絶対にないですよ。

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