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season10 2話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)

2.『大穴特選隊出動!』


 アカデミーの食堂でサンドウィッチを食べるヨーコ達パルデアカルテット。そこでリーグからの呼び出しが。オモダカの執務室に何故か全員呼び出される。
 テレビのモニターに映ったのはサザレ。

『がんばってるようだね! 若者よー!』
『そうそう。……この写真、見てごらんよ』

 サザレ、画面ごしに写真を見せる。
 パルデアの大穴、パラドックスポケモンっぽいのの写真。

『この子たち、一部ではテツノイワオとテツノカシラって呼ばれてる……。謎の場所に謎のポケモン! 本当だったらすごいよね! パルデア地方のどこからしいけど、ヨーコクンは知ってる?』
「知ってるも何も、普通ならいけんとこですよ、ここ……」
『へー! そんなところが!』

 目を見開くサザレ。

『とはいえ、このご時世、フェイク写真かもしれないけどね』

 ということで、オモダカから真偽の調査及び捕獲を依頼される。ボタンとペパーがバックアップにつき、ヨーコとネモで現地入り。
 写真の情報を頼りにボタンが割り出した場所へ進む。最初はラボが見えている場所を目指す(途中、ユニットが捨てられてる跡地を見たりしてウェッ、てなったり)。
 するとパラドックスポケモンが。

「コフュ、オオ、ンン!」

 テツノカシラと呼ばれるポケモン。ポンさんを出すヨーコ。しかしテラキオンカッターに苦戦。ローキックとみねうちでじりじり削る。みねうちは今一つだったため、はがねタイプか? と予想。
 プレミアムボールでゲット! 次の調査へ。



 第2観測所で休憩し、滝が見える水辺のポイントを目指す。
 ひこうモードで飛んでいると、それっぽい場所が見えたので着陸。

「グルュ、ルルル、ンン!」

 いた。テツノイワオ。こちらもポンさん。みねうちで急所にあてるも効果は今一つ。パワフルエッジやせいなるつるぎ、メガホーンで大ピンチになりかけるもひらりひらりと翻弄。しかしついに倒されわっぷるさんに交代。時間を稼いでタイムボールを投げ、ゲット!
 第3観測ユニットで休憩してから戻る。夜だった。オモダカとサザレに報告を終える。

『本物のテツノイワオだ! ゴ……、ゴッツイな!! 噂ではエネルギーを集めた頭部ですべてをなぎ倒すらしいんだけど、本当だった?』
「本当でした。あとこの子も」
『本物のテツノカシラだ! すごい……、テッカテカだな! 頭のツノからビーム出してすべてを切り刻むとか聞いたけど……』
「それも本当です」
『さすがだねー、ヨーコクンは。
 じつは謎の写真、気になって仕事に集中できなかったから、ちょっと助かっちゃったかな』
『いやー、世界にはまだまだ知らないことばかりだね。大人になると、子供のころほど全力で走っていけないからさ。ヨーコクンには、ワタシのぶんまでまだ見ぬポケモン探して大冒険を楽しんでほしいな』

 サザレしみじみと言い、

『……さてと! それじゃ、そろそろ仕事に戻りますかな!』

 リーグの食堂で夕食を振る舞われる。
 その時に四天王ともキタカミ旅行の話をしたりする。
 今回のヨーコ達の活躍にうるうるするハッサク。

「小生は感動すると、つい涙がとめどなくあふれてしまいます」
「ああ……、情が厚くていいことなんやないです? ……知らんけど」

 聞いていたチリ、ツッコむ。

「泣いてばかりではいけません。そのせいでいつも四天王テストの進行をチリに……」
「ああー、ええですよ。しゃべるん好きですし」
「チリにとって、ああいった業務は苦痛かと思っておりました。いつもふさげてばかりなあなたには合わないのかと……」
「いや、いつもふざけてへんけど……?」

 ガン飛ばすチリ!

「チリちゃん! 四天王で! 一番ふざけてへんけどー!?」

 ボタンが野菜抜きの食事を食べていると、ペパーが隣にやってきて、

「まーたんなもん食って!」

 ビクリ! なボタン。

「オマエさあ、ちゃんと野菜も食えよ!?」

 ボタン、ちゃんと飲み込んでから、

「いや、そんなん食べんでも別に死なんのだが……?」
「えっ? ボタン、知らねえのか?」

 ペパーびっくり。

「野菜食わないと……、死ぬんだぞ!?」
「……意味わからん。ペパー何言ってんの?」

 ボタンため息。

「なんか体が……、ドロドロになって死ぬ。……本に買いてあった」
「は……、はー? 何ソレ! ソース出せし」
「おっ! ソースがあったら食えるってことか!?」
「いや違うし! ってかさっきのマジで本当? 野菜ちょっと食べるから教えて……」

 一方、ヨーコとぴっかりさんとネモとオモダカ。

「トップ! テツノカシラ達と試しに勝負する時、手持ちけっこう変えてきましたね!」
「あ、ほうほう、ブリガロンさんおりんさってじゃ」
「ブライアさんに大穴調査をお願いする時、テラリウムドームの見学がてらゲットしまして」

 笑うオモダカ。

「それに、トップである私が常に強さを追い求めなければ、トレーナーたちを導けませんので」
「なるほどです! わたしも負けてられないなー!」
「うちも!」
「ピカピカ!」

 元気にうなずくネモ達。

「いずれ貴方がたどちらかに……、トップの座をゆずるまで精進しますよ」
「「えっ!?」」ゴーン!

 ヨーコとネモ、ぴっかりさん、呆然。

「えー! ヤダヤダ! そんなこと言わないでください! トップにはいつまでもトップでいてほしいです!」
「ほうです! まだやめるんは早いですよトップ!」
「フフ……、こまりました。引退は、まだ先になりそうですね」

 ふたりにすがられ、嬉しそうなオモダカ。

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