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Kei
2024年2月5日 19:16
人間をやめようと思い、Rは思案した。兎に角、人間、哺乳類、動物以外が良いのだ。草・・?いや、草は犬がおしっこする。厭だ。猫も毛玉吐きに、せめて美味しそうな顔すれば我慢も出来ようが、嫌々な態度丸出し、爪をグサリ。牙、意外に怖いし。。草の草たる矜持は何処へ。愚考が停滞すると、先に進まぬ。さて、作家某氏は、樹木人間なるモノに変身した。カイワレ脚人間も、甲虫も、悲惨だ。
2024年2月2日 14:45
木陰で読書していると、本に影が出来た。見上げると、背広を脱いだサラリーマンと思しき男が、無言でRを見下ろしている。「・・・」当然、近付いて来たのは、或いは、読書の邪魔をしたのは、その男であるからしてRは無言で男を凝視する。尚も男は無言で、いや、Rを見つめ、動こうとしない。この公園はパブリックスペースであるから、男が居ることに異議唱えることは無論しない。が、少なくとも、読書をしている女
2024年2月4日 07:55
「どうも最近頭が重くてですね、ついでに身体までだるいのです。」〈ふむふむ。ほほぅ、あなたには、ぐちゅぐちゅ虫が寄生しているようですな。〉「は?ぐちゅぐちゅ・・虫とは、ぐちゃぐちゃ、じゅくじゅく、ぐにゃぐにゃ、の類でしょうか。」〈まぁ、お好きな呼び名を選んで宜しい。〉「では、じゅくじゅく虫と呼びます、わたし。」〈ビンゴ! じゅくじゅくを選んだ貴女は感度良好!いや、失敬。じゅくじ