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Kei
2024年10月1日 07:02
あと二ヶ月で、父、奇跡の生還より丸三年経過する。脳出血で高次脳機能障害となった父は、リハビリを続けるも未だ歩けない。当初あった言語障害は回復。父の入院時より、母の認知症は悪化した。父母の三年は、私にとっても、新しい三年でありました。尊大で倣岸不遜が服着て歩いているような、巨躯の父はその肉体のみ半分になり。伊達男たる父は、全てのスーツ、ネクタイ、手を通すことも着ることも不
2024年3月13日 07:27
2024年2月25日 13:54
とある小説を読み、ある情景に我が身を重ねてしまった。老いたヒロインが、それ以上に老いた認知症の母を見舞う日々。母は動けず言葉も発せず、13年もベッドに横たわっている。それでもヒロインは母を見舞い続けるのだ。あるとき、老いた母が突然、虚空に白い腕を伸ばし、何やら掴もうとする。”何か”ではなく、”誰か”の手を捜しているのだと、ヒロインは察知し母の手を自分の両の手で包み込む。母の口から