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日記;父母覚書

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脳内出血で倒れた父と認知症の母。もう亡くなりましたが、日記にしたためていたメモを後悔する事に意味を感じ公開します。
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2024年7月の記事一覧

父想う雲/生前覚書

父想う雲/生前覚書

ソレを積乱雲と呼ぶことを知ったのは幾つだったかしら。

いえ、どう考えても、アレは入道雲なのです。

小さい頃から、空を見上げることの好きな私は

ある日、むくむくと空に湧き上った巨大なアレが父に見え畏怖したものだ。

父の雲は・・年々、小型化している。

畏怖せしめよ、父!
私の入道雲よ、父!

怖かった。でも愛して愛して、愛されたいと願って来た。

嗚呼、その大きな父たる雲を、今、焦がれてやま

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父の顔/生前覚書

父の顔/生前覚書

父は半身麻痺だが喋れる。

三年半前、脳出血で搬送され手術。

脳の損傷部位は広範囲にて、命の危機に瀕した。
高次脳機能障害という耳慣れぬ後遺症を担当医から知らされ、書物とネットで、知識を仕入れた。

感情の高揚、記憶の欠落、特に前者は、病になる前からの父の性格でもあり、その違いが区別出来ず、時に迷い、わたしが落ち込む羽目となった。

ようやく、諸症状を理解把握し、父本来の気性を知るわたししか出来

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母:回想

母:回想

お母さん、お誕生日おめでとう!

ぇっと・・何歳になったんだっけ?”

「38歳よ。

わたしは、38歳から年を取らないの。」

遠い昔の記憶、母の名言。

洋装も和装も似合った母の並外れた美貌。

小中学校の保護者会、校長先生筆頭に男性教師達が色めき立ち

母を観に来ていたと、後に知る。

そんな騒動を・・我が兄は恥じ入っていたのだった。

昨日ホームで見た母の明朗さ、思いがけず観た闊達さー

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