![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145676182/rectangle_large_type_2_57ecc322237ad192a4f9226c5958bd52.jpeg?width=1200)
ゲームと私[作品別編]:DanceDanceRevolution#1
90年代後半以降、ストIIの登場に端を発した
対戦格闘ゲームのブームは下火になり始めていた。
かく言う私も鉄拳3で燃え尽きた感じがしていた。
そんな中、格ゲーに代わる勢力が現れ始める。
音ゲー(リズムゲーム)である。
その火付け役となったのが『beatmania』だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1719718191124-hOjR3JKwVs.jpg)
当時はまだ”5鍵”で1P側のターンテーブルも右側にある。
KONAMIの音ゲーブランド『BEMANI』シリーズの祖。
ゲームも音楽も好きな私は当然飛びついた。
その斬新なゲームデザインに、最初はノーツを
追ってボタンを押すだけでも精一杯だった。
これが慣れてくるとノーツの空白部分(判定が
ないので違うキーを押してもMissにならない)を
利用してアレンジまで始めてしまうのだから、
ゲーマーの順応力は恐ろしいものである。
こうして各社から”便乗”とばかりに多種多様な
リズムゲームが生み出される。
そんな中”老舗”KONAMIはbeatmaniaと並行して
シリーズ第2弾として『pop'n music』を、
そして第3弾としてかつてない、とんでもない代物を
アーケードゲームとしてデビューさせる。
それが『DanceDanceRevolution(以下DDR)』である。
![](https://assets.st-note.com/img/1719720045748-YfnomYeRdC.jpg?width=1200)
その異様な迫力ある見た目の筐体に最初は度肝を抜かれた。
「足でゲームをする」。
もうその着眼点からしてスゴい。
意味がわからない(褒め言葉)。
流石に最初にプレイするまでには躊躇いがあった。
とにかく”目立つ””見られる”のである。
しかしSNKでプランナーを務める後輩YAくんは
そんな事お構い無し、面白ければいいのである。
そのプレイを観察しながら、後ろで”エアダンレボ”を
やってみる。傍から見たらただのアホである。
やがてYAくんに促され、隣りでステージに立った。
最初はテンポのゆっくりした簡単な曲から入った。
そしてこの曲・・・
Smile.dk『Butterfly』
(⬆YouTubeの公式MV、アーティスト名に脱字あり)
ゲーム内のアドバタイズ画面やTVCMにも使用された
DDRを象徴するダンスミュージックの名曲である。
DDRが設置されてない店舗でもない限り、
ゲーセンに入ってこの曲を聞かない日はない。
それくらいの人気曲だった。
「♪アイアイアイ~」
そのポップでキャッチーなテンポとメロディは
とにかく人を惹きつけた。
通常1クレジットで3曲遊べるのだか、ほとんどの
プレイヤーがそのうち1曲にButterflyを選んでいた。
これをひたすら練習した。
やってるうちにコツが掴めてきた。
慣れていない人はどちらかの足に体重をかけて
しまいがちなのだが、それだと咄嗟に軸足を
動かしてパネルを踏むことが出来ない。
このゲームは前後左右にフットパネルがあるため、
左右どちらの足も使わなければならないのだ。
軽くヒザを曲げ力を抜く。
全身でリズムを取りながら、慌てずにパネルを踏む。
ちょっとしたスポーツさながらである。
この辺りは小中でやっていた卓球が活きた。
ある程度安定してクリアが出来るようになると、
より高難度の曲にも挑戦しつつ、遊び心も出てくる。
Butterflyのノーツには『↑・→・↓・←』という順に
踏んでいく場面が何度も出てくる。
これを始めのうちは『↑・→・↓』を右足で、
残りの『←』を左足でそれぞれ踏んでいた。
この『↑・→・↓・←』を左右の脚で交互に
踏んでいくようにすると”一回転”出来るのである。
早い話が単なる「ボックスステップ」なのだが、
そんなダンスの基礎も知らないゲーム好きの
オタクには「なんか知らんけどスゴい」事だった。
こうして最初はプレイする事すら躊躇していた私は
日々ステージの上でクルクル回っていたのだった。
まったく書ききれないほど書きたいことが
山ほどあるので続く。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?