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【本の感想】あなたはあなたが使っている言葉でできている

なんだか心の調子が悪く、いろんなことにやる気が出ない。
頑張ってチャレンジしようとしたことをしていても息が切れる。
それは本当に自分のしたいことなのか。
生きていると悩みはつきず、悩みの袋小路にハマってしまう時もあります。
そんな時、ちょっとした助けになってくれるのが、読書です。

自分に自信がなくなっている時や、進んでいる方向が正しいか不安になった時、立ち返るのに丁度よい本を読んだので、印象に残った部分をご紹介したいと思います。

心に残った部分

ネガティブを許容する

この本は正しい言葉を使って人生を上向かせる方法を解説したものだが、私は今すぐポジティブな 思考を持てとか、自分を愛そう とか言うつもりはない。

初っ端から度肝を抜かれました。
こういった本は、たいていポジティブを求めたり、自分を愛することを求めがちな印象です。
それができればそんなに悩んでも苦しんでもないし、本を手に取ることもないでしょう(笑)
ネガティブ思考は治るものでもないし、自分を愛するなんてさらに難しい。
できないことを意思の力で変えていくのは素晴らしいです。
けれど、自分にできないことを強要されることほど、つらいことははありません。
この本は初っ端で全てをぶった切ってくれました。
最初にできないことを肯定してくれることによって、自分を許すことができ、その後の話もするすると心の中に入り込んできました。

ポジティブになるのではなく、大事なのは捉え方を変えること

「大切なのは、つらいときに『なんて不幸なのだ』と思うのではなく、『がんばる機会が得られて運が良い』と思うことだ」

どんな出来事でも、捉え方は人の数だけあります。
空が晴れているという事実を一つとっても、洗濯物が溜まっている主婦であれば晴れていることを喜ぶし、行きたくない体育祭の日の学生であればつらくて仕方ない。
全てのことを良い方向にとらえるのは難しいかもしれません。
けれど、出来事への印象が捉え方次第と知ることによって、今自分が感じたことがネガティブよりになってしまっていることを自覚することができます。
そして、自覚ができれば、変えることができます。
前述の体育祭が嫌な学生は、体育祭が今日で済んで良かったととらえなおすことができるかもしれません。毎日、体育祭かもしれないと不安に思うことがなくなるのですから。

自分の意思はどこにある?

人間は、よく考えたらさほどほしいわけじゃないのに、持っていないからという理由で何かを欲しがる生きものだ

一回ほしいと思っただけのものは、本当の目標とは言えない。

目標達成に必要な行動をとるのが嫌なら、本当はほしくないというサインだ。

人がやっているのを見て、自分もやりたくなることは良くあることだと思います。
人が持っているものを見て、自分でも欲しくなることも良くあることだと思います。
だけど、そういったことは中々続けることができません。欲しいものは手にしたら興味がなくなるのもしばしば。
それは、自分の「意思」が欠けているからだとこの本は説いています。
「意思」とはちっぽけでやわな意思ではなく、大胆で強い意思です。
情報は状況に流されるまま生きている現代人は、強く意識しないと「意思」を持つことが難しい時代です。
自分の「意思」で行うことは、きっちり実行できるものです。


実践編

何かをする意思があるか?と物事を始める前に問いかける

物事を始める前に自分と対話する癖をつけることによって、自分が何かに流されているだけなのか、本当に求めていることなのか気が付くことができるかもしれません。

物事の捉え方を意識的に変える

抱えている不安はチャンスと捉えます。
つらかったりしんどかったりする気持ちは、きっと深層には何か問題があります。それを言語化して見つけ出すことによって、問題を解決する機会と捉えることができるようになるかもしれません。

さいごに・・・

今回ご紹介したのは、ほんの一部でしかありません。
・解決策のないように見えるものへの対処法
・思考を変えるためには行動することが大切
・自分へ駆ける言葉
などなど、たくさんの学びがあります。
ちょっとしんどいなーと思っている人に、この本が届けば幸いです。

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