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『大阪名物粉もんを拒否られた』の話。

友達が大阪にやってくる。
コロナになってから会っていないので約3年ぶりの再会である。
積もる話もあるが存分に大阪を楽しんでもらいたい。
大阪には美味しいものがいっぱいある。
天下の台所である。
たこ焼き。
お好み焼き。
串かつ。
どて焼き。
ぜひ本場の味を食べてもらいたい。
友達に何か食べたい物はあるか聞いてみた。

「美味しいもの!粉もん以外で」

舐めとんのか?

大阪に来て粉ものを拒否するなどあってはならない。
何かしらアレルギーならば仕方がない。
しかし彼とは長い付き合いだ。
アレルギーが無いことは知っている。
それでも粉ものを拒否する理由はなんだ。
そもそもそんなに好きではなかったのかな?
まぁいい。
串カツ屋を予約しよう。
同じ大阪名物である。

僕「串カツ予約するけどいい?」

友達「串カツも粉もんじゃね?」

はい?
どういう事だ。
僕の認識では串カツは揚げ物のはずだ。
世間一般でも串カツは揚げ物のはずだ。
何をどうしたら粉ものという認識になるのだろう?

友達「小麦粉パン粉も使うじゃん!」

僕「なるほど!!」

彼の中では「粉」を使えば全て粉ものに分類されるらしい。
認識は人それぞれあって良いと思う。
しかしこのままでは彼は他の人にも「串カツは粉もの」と伝えてしまう。
ドン引きされること間違いない。
何とか彼の認識を正さなければ。

僕「串カツは揚げ物やで」

友達「そうなの?じゃあ串カツで良いよ」

聞き分けの良い子や。
素直な良い子やで。
こうして今度友達と串カツ屋さんに行くことになりました。


「大阪名物粉もんを拒否られた」の話でした。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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