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自分でできる「働き方改革」Vol①

はじめまして!小学校教員12年目のオサリバンです!
残業月100時間超えだったわたしが、様々な時間術やマインドチェンジを駆使することによって、定時退勤6年目。そのノウハウや考え方を発信していきます。教員生活に苦しんでいる方の力になれたら幸いです。
よろしくお願いいたします!


残業月100時間超え時代

教員になって5・6年間は、「残業」というものに対して疎かった。
むしろ、クラスのことでやりたいことがあったから、自主的に土日のどちらか出勤することもあった。そういう意味では、残業すべてが「悪」であるとは思わない。自分のためにやっているわけで。


朝6時半に出勤して、19時過ぎに退勤する。学校教員は「休憩時間」というものが皆無だ。なぜなら、給食時間も指導、放課後も会議やら保護者対応やら校務分掌やらで休む間もない。というわけで、休憩なしで12時間半の勤務。客観的に見て、これは完全にクレイジーだ。もしかすると、これは少ない方なのかもしれないという現実が恐ろしい。


そんな長い時間、何をしているのかって?

6時半~8時・・・授業準備。学級通信作成など。
8時~15時半・・・授業。給食や掃除指導。
15時半~19時・・・会議関係、電話対応、ノート類添削、成績処理など


中学校はこれに部活もあると考えると、気が遠くなる。
とにかく、現場はこんな感じだった。


結婚を機に考えが変わった

ある日、妻から言われた何気ない言葉が頭にずっと引っかかっていた。
「勤務時間長くない?体は大丈夫なの?」
「子どもができたら、ほとんど遊ぶ時間とかないなー。さみしいなー。」


確かに。そうだよな。この勤務時間は普通ではない。なんか、周りもそんな感じだし、マヒしていた。自主的な側面はあるとはいえ、もっと自分の時間や家族の時間のことを考えなければ。そこから、自分の働き方を見つめるようになった。


マインドチェンジ→実践

時間は有限。
1日の半分を職場に使う働き方は、長くは続かない。
続ければいろいろなことが犠牲になる。(健康、家族、人生)
よって、ライフワークバランスを意識した働き方をしていきたい。
マインドチェンジがみるみる進んだ。


まず、次のことを試してみた。

  1. 休み時間に子どもと遊ばない日をつくる

  2. 子どもの成果物へのコメントは最小限にする

  3. 子どもの力を頼りにする


1.休み時間に子どもと遊ばない日をつくる

当時は毎日のように子どもと遊んでいた。楽しかったし、子どもも喜んでくれていたから。しかし、1日に約50分ある休み時間を、有効活用できないかと考えた。そこで、子どもたちとある程度関係ができてきたら、遊ぶ日を週1日にした。それ以外の休み時間は、すべて事務仕事に充ててみた。


宿題チェック、学級通信作成、成績処理、そしてコーヒー。
1週間に50分×4日=200分もの時間を生み出すことに成功した。
放課後の過ごし方にかなりのゆとりが生まれた。



2.子どもの成果物へのコメントは最小限にする

「子どものため」と思って、成果物には何行もコメントをしていた。
これ、かなり時間がかかった。一人につき約1分。30人学級なら30分かかる。1日に成果物が2つあるとしたら1日に1時間。1週間で5時間もコメントし続けていることになる。成果物なんて2つ以上の日もあるし、きりがなかった。

そこで、コメントは書いても1行、もしくはキャラのスタンプのみに変えた。これなら、一人あたり10秒ほど。1週間で10分にも満たない時間でチェックが終わるようになった。

スタンプを押すのにも工夫をしていて、押された個数によって評価を変えていた。1つならnormal。2つならgood。3つならexcellent!子どもにも説明したので、「やったー!2つゲットだー!」なんて声が聞こえていた。



3.子どもの力を頼りにする

教室の掲示物や雑務を、仕組み化して子どもが自主的に行えるようにした。
それまで、担任がやった方が「速くてきれい」と思い込んでいろいろとやってしまっていた。書写や図工の作品、グループ活動などの掲示物を一人でちまちまやっていたので、そりゃ時間がかかった。

教室は担任だけのものではなく、むしろ子どもたちのもの。そうマインドチェンジすることによって、多少の「雑さ」は気にならなくなっていった。むしろ子どもたちがつくった教室環境は唯一無二だし、かわいい。

具体的には、「一人一当番システム」を導入した。子どもたちと話し合った上で学校生活におけるあらゆる雑務を洗い出し、一人ひとりがそれを担当するということにした。マグネットをひっくり返すだけで、やったかやっていないかが一目瞭然になるようなユニバーサルデザインも意識した。

これによって担任の負担軽減だけでなく、子どもたちの自立した活動が軌道に乗り、自己有用感も高まっていった。



これらは、まだ序章に過ぎないが、これだけで7時半~18時の勤務時間で大丈夫になった。1日あたり、2時間以上の削減が実現した。
みなさんもぜひ、試してみてほしい。

次回は、さらに1時間削減するために実践したことを紹介したい。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!




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