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[読書録]手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択(ミニマリストしぶ 著)

モノを手放すことで人生に”余白”をデザインする

 これまでに禅僧の桝野俊明さんの本をnoteの記事にしてきました。その内容からミニマリストの考え方に近いのではないかと、思い本書にたどり着きました。

 本書ではお金持ちはモノが少なく、貧乏人はモノが多いということから、話が始まります。著者自身、実家が自己破産する前はモノが少なく、自己破産後はモノが増えたそうです。
 ものであふれ、足の踏み場がなくなった床を歩くのみエネルギーを使っていては、生活がままなりません。この「負のループ」を断ち切るため、お金がないときやメンタルがつらい時ほどモノを減らさなくてはならないと著者は書いています。

 「モノを手放すことで人生に”余白”をデザインする」ことで時間やお金に余裕ができるだけでなく、削って浮き上がった大事なことに気が付くことができれば、「後悔」や「生きづらさ」が消えていくのだそうです。
 本書は単純にモノを減らす片付けの本ではなく、モノを減らすマインドについて著者の実践を踏まえて教えてくれる本です。

 モノにあふれている、情報にあふれている、何となく生きづらいという人は、本書を参考にモノを手放し、”余白”のある人生を目指してみるのもいいと本書を読んで思いました。興味持たれましたら読んでみてください。

 本書を読んで、「常識を疑う」ということを思いました。ミニマリストに懐疑的な人は、モノや情報、人間関係においてはそれが多い方がいいと思っている人だと思います。ただ、一方で増えすぎたそれらを煩わしく思った経験をした人も多いのではないでしょうか?必要でないものを手放して”余白”を作り、自分が本当に必要だと思うモノやことに注目することで生活が豊かになるということを、自分の常識にしてもいいのではないかと思っています。
 本書を読み、自分が本当に必要なものを見つけたいと思います。


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