逃げる

「辛いなら逃げても良いんだよ」
いつからか言われ始め今では当たり前になってしまった言葉。

この言葉は辛すぎて心身ともに異常がみられる場合、自殺に繋がってしまう場合に使う言葉だと思うんです。
確かにその通りです。
身も心も壊してまで頑張る必要性なんて無いです。

しかし、この言葉に甘えてすぐに逃げるのはいかがなものか。
辛い、辛くないの基準は人それぞれなので
判断は難しいですが。
いじめ、パワハラ、セクハラなどは直ちに逃げてください。

でも、「仕事がきつい」、「上司が気に入らない」、「給料が安い」、「教わってないのに怒られた」などなど。

これらは「辛い」ではなくて「嫌になった」
ではないでしょうか。
何もかも嫌になって投げ出したくなる衝動。
わかります。

何度も経験しています。
私のようなおじさんの若い頃は、1ヶ月休みが無いなんてザラでした。
「わからなかったら聞けよ?」
と言われたので上司に聞けば、
「自分で考えろっ!」
と、怒られ、自分で考え仕事すれば
「聞けよっ!」
と、怒られました。
本当に嫌になりました。今でこそ思うのですが、この時に必要なのは「逃げ」ではなく、
「休養」です。
何も考えずたっぷり休む。
当時の私は、休む=堕落と思っていました。
サボると休むをごっちゃに考えていました。
体力も集中力も落ち、風邪を引きやすくなり
パフォーマンスも落ちまくり。
良いことなんて何もない。

心と身体に休息を与えると余裕が生まれます。
余裕があると視野が広がり、上司やお客さんから求められている「何か」がなんとなく理解できてきます。

嫌になったらすぐ逃げるではなく、休んでください。
そしてまた、始めてみる。

得手不得手を素早く見極めて自分に合った環境を探すのも、
どんなに嫌になっても歯をくいしばり、1つの事を続けるのも、
どちらも間違いではありません。

辛かったら逃げる
嫌になったら休む
また、始める。

続けることで成長出来ることもあるんです。
逃げて始められる事もあるんです。


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