教員2年目が楽しみに感じられている幸せ
先日修了式が終わり、無事に教員1年目を終えることができた。
自分のようなタフじゃない人間が1年間教員を続けられたのは、間違いなく今の学校の働きやすさのおかげだ。
先輩の先生方にいじわるな人はいなくて、何か質問をしたら誰でも快く教えてくれる。
管理職の先生方も、教員1人1人が心地よく働けるように日々考えてマネジメントをしてくれているのを感じる。
基本的には自分の仕事が終わっていたら定時で帰ることができる。
先輩が残業していたら先に帰れないなどといった文化もない。
書類仕事も事務員さんがかなり頑張ってくれているからか、そこまで多くはない。
部活動がかなりゆるいので、練習の頻度も土日の引率も少ない。
大学院時代には「教員=人権がない」と聞いていたし、
過酷な現場に当たってしまい数か月でやめてしまった友人を何度も見てきた。
だから、こんなに人間らしく働ける学校があること、その学校に巡り合えたことに、本当に感謝している。
そして、労働環境さえ良ければ、教員ってものすごく魅力的な仕事だと思う。
生徒はみんな個性的なので(その分手もかかるけど)、日々一緒に過ごしているだけで飽きないし、面白い発見に溢れている。
授業・担任・部活、どれも自分の裁量が大きく、好きなように、やりたいようにやることができる。
基本的に自分のペースで仕事を進められて、協働するストレスがあまりない。
授業は日々実験みたいなもので、上手くいったものを残し、上手くいかなかったものには工夫を加えていくのが面白い。
個人的には会社員よりよっぽど面白い仕事なのではないかと思っている。
(だからこそ、日本にいるほとんどの教員の労働環境が悪いことは本当に悲しく、残念なことだと思う。心と体が健やかでなければ授業になかなか注力できないし、生徒と関わるのすらストレスになっていくと思う。そのような中でも、生徒のために力を尽くして働いている先生方は本当にすごいし、そのタフさを心から尊敬する。)
この1年は、日々の仕事を必死でこなしながら、仕事の仕方や教員としての振る舞いを学んでいた。
年度末になって、ようやく自分が先生らしくなったような気がする。
まさに、「生徒に先生にしてもらった」1年だった。
そして今、2年目に入ることにとてもワクワクしている。
なぜなら、去年1年間の経験を踏まえて、試してみたいこと、改善したいことがたくさんあるからだ。
授業だけでなく、担任も、部活も。
教員は誰かと競争する仕事ではなく、目標も立てにくい。
だからこそ、誰かの真似ではなく、「自分らしい教員像」を目指して進んでいく面白さがあると思う。
来年も頑張るぞ!
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