見出し画像

清濁併せ持て、ない-毒親を内面化する子ども②-

𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄
トピック
◇清濁合わせ持てない
◇本来、人間は清濁合わせ持つもの。
◇親の教えを子は受け継ぐ
𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄



◇清濁併せ持てない
先日、引越しをした。そのため、引越し業者に見積もりを依頼することとなった。

この依頼前にインターネット見積もりも利用してみたのだが、明らかに実態よりもダンボール個数が多く見積もられ、結果は相場よりも高い値段だった。
(実際の引越し時のダンボール数の倍弱の計算であった)

そのため、私の場合は実際に部屋を確認してもらう必要があると考え、複数社に訪問見積もりをお願いしたのだ。
それについて「後日担当者からお日にちを連絡します!」と自動返信メールも来た。


しかし、そのうち一社からの後日連絡は
インターネット見積もり依頼ありがとうございます!詳細をフォーマットに記載して返信してください。それで見積もりは完了です!」
だった。


単なる勘違いで返信したのかもしれない。
しかし、私は


業者が「訪問は手間なので、インターネットで完結させたい」と感じ、

それについて一言添えるでもなく、私がインターネット見積もりを依頼した体でしれっと返信してきた。


と感じた。



断っておくが、今回の事実は分からない。先方にそんな意図はない可能性もある。



しかし、こういった

正面から話さず、とぼけてあわよくば自分側の都合を押し通したい

というようなコミュニケーションが、私はひどく苦手である。

苦手というか、怒りすら感じる。
清濁においての、濁の部分が許せないのだ。




実社会において、これらは日常にある駆け引きの内なのだろう。

もちろん真正面から筋を通せれば素晴らしいが、全ての場面や人に対してそうであることは必須ではない。

成長してゆく過程で、多少身につけるべき作法かもしれない。



しかし、しかしだ。

私はこれらが許容できず、強くストレスを感じてしまうことが多い。

わざと不明確に、小狡く己の意思を通そうとするやり口に気がついてしまう(そう思えてしまう)と、酷く苛ついてしまう。





◇本来、人は清濁併せ持つもの

そう、本来、人は清濁併せ持つものだ。

そのバランスをとることが大切であり、四角四面では疲れてしまう。悪逆非道では人と信頼関係が築けない。


そのはずが、私は、清の部分だけを持ち、後ろ暗いところなど持たぬのが1番だと思ってきた。




なぜなのか?
最近、その理由がクリアになってきた。



私の母は、責めることはあれど褒めることはない人だった。

子のネガティブな側面しか目に入らない。
目に入った部分にしても、養育者として健全に子供を導くのではなく、嫌悪感をぶつけるしかない人だった。



清の部分があっても、濁の部分があれば母からチクチクと攻撃される子供時代だった。


・小学生の時、トイレにトイレットペーパーが無くて誰も使えず、人がトイレ前でウロウロしていた。誰もペーパーを取りに行く様子がないので、私が保健室まで取りに行った。
帰宅後、母に「誰も取りに行かないのよ!」と言うと、母から「アンタだって自分が困らないければ取りに行かなかったくせに」と言われた。

・小学校の宿題に、教科書の読み上げがあった。私は自分から宿題に取り掛かり、母に読み上げを聞いてもらった。「自分から宿題してえらいでしょ」と言うと、母は「自分から(偉いなどと)言わなければいいのに…」と言った。

・中学の授業にダンスがあった。曲に対して振り付けを考えるものだ。自分なりにチームで振り付けを考えてたら、他のチームに真似されてしまった。母に「パクられた」と言うと「自分だってネットで見た動画を真似したくせに」と言われた。
(課題曲とは関係ない多数のダンス動画から振り付けを組み合わせていた)




これらの態度に接し続けて、私は無意識に、

人からの攻撃を避けるために

清だけ、人から攻撃される隙を与えない正しい部分だけ、後ろ暗い部分を持たないように


そう振る舞うことで、環境に適応しようとしたのではないだろうか。




◇親の教えを子は受け継ぐ

私は自分に濁という小狡いことやグレーな部分を持つことを禁じた。


その結果、それを当たり前、正しい姿と考え、他人の濁の部分を許せず怒りを抱える人間になった。

過去には、それらを人にぶつけて衝突したこともある。揉めたこともある。人を不快にしたこともある。



つまり、母のような人間になってしまっているのだ。




こんな私の性格に対し、母からは

「極端」
「白と黒、0と100しかない」
「私はそんな風にしなさいなんて言ってない。アンタの生まれつきの性格ね」

と評価いただいた。




不健全な親の振る舞いによって傷ついた子供は、その傷を隠したり見ないようにするために

怪我したところに絆創膏を貼ったり、傷の見えない服を着るようになる。


それを見て、不健全な親は「私はそんなファッション良いと思わないけど。アンタって変わってるのね」と言うのだ。

自分のしたことにも、自分がどんな服を着ているのかにも気がつかないまま。

抱えられず、垂れ流す


自分がかつてそうしたように、自分と似た側面を抱える誰かを探す人に、届けば良いなと思ってnoteを書いてます。

自分もそう感じたことがあった、似た経験をしたけど違う気持ちを覚えたとか、コメントで話してくれると嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?