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書く習慣 DAY19 幸せのカタチ

世の中には幸せのカタチが決まっているらしい。
そのカタチからずれている人は幸せそうには見えないようだ。

例えば、未婚で子なし40代の私は、周囲の人たちから見ると、老後が心配なかわいそうな人もしくは何かしら問題のある人らしい。
確かに友人の9割は既婚で子育て中。
大学の同級生で未婚の友だちは私以外にひとりだけ。完全にマイノリティだ。

「結婚願望ないの?」
「彼氏欲しくない?」
「どんな人がタイプ?紹介しようか?」
20代、30代はこんな質問をされるたび、いつも「うっせえ、ほっとけ!」と心の中で叫びつつ、適当に受け流してきた。

誰とも付き合いたいと思わないし、結婚するつもりもない、と答える場合は
「年取ったらひとりで寂しいよ」
「結婚はしたほうがいいよ」
と99パーセント言われる。
さすがに40代になってからは、言われなくなったが「結婚すべきだ」という価値観を押し付けられるのは嫌だった。

自分が結婚して幸せだと思うから、悪気なく人に勧めるのかもしれないが、結婚願望ゼロの私にとっては迷惑でしかない。
面白かった本やおいしいレストランを勧めるみたいな気持ちなのか?
結婚って人生の大きな決断だと思うけど、そんな軽いノリでするものではないよね?

結婚しない理由には各々の事情があると思う。
私は不仲な両親を見て、14歳で絶対に結婚しないと決めた。それは大人になってからも変わることはなかった。私には「結婚イコール幸せ」という方程式は成り立たない。したくないことはしない、ただそれだけ。

そもそも、結婚したから将来安心だと盲信している意味がわからない。
「結婚しなかったら、年取ったときにひとりぼっちだよ」と言われるが、
病気や事故でパートナーに先立たれたら結局ひとりになる。
それに、自分が年を取ったころに子供は独立してるだろうし、近くにいてくれるかどうかなんてわからない。
なぜ家族がそばにいてくれる前提なのだろうか。そんな保証はどこにもないと思うけど。

結婚していても、独身でもそれなりにメリットデメリットはある。
友人の結婚式に出席するたび、彼らを祝福する気持ちはあっても、私にとっての幸せは結婚ではない、といつも思っていた。
結婚は義務ではないし、幸せのカタチは人それぞれなんだから、放っておいてほしい。
私が幸せかどうかは私が決めることで、他人に決めてもらうものではない。
自分なりの幸せのカタチを作れば良い。


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