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#18 不妊治療という苦労が教えてくれた2つのこと

私たちのところへ来てくれてありがとう

子どもたちを抱きしめるたびに思うこと。

どうして、こんなに可愛い子が私のところへ来てくれたんだろう。

ありがとう、ありがとう、の気持ちでいっぱいになる。
この子がいることは、夢なんじゃないかって今でも思うことがある。

もうダメかもしれない。
でも諦められないから、可能性がある限りはチャレンジしよう。
一喜一憂していたらやっていられないから、淡々とやっていこう。

私たちの子どもたちは、
そんな風に不妊治療に取り組んだ結果、
私たち夫婦のもとへ来てくれた。

不妊治療は、私の人生の中で一番くらい辛いことだった。

今は結果的に子どもに恵まれたので、
その思いは喜びで上書きされている。

でも、不妊治療をしてきた途中の
出口の見えないトンネルの中にいるような辛かった気持ちは、
今もありありと思い出すことができる。

不思議なもので、その気持は、忘れたいようで、
忘れたくないような気もする。

それは、たぶん、辛かったけれど、
その辛かったことが、私に大切なことを教えてくれたから。

今日は、その、したくなかった苦労が教えてくれたことについて書きます。

苦労なんてしたくなかった

学生のときから私がなにかを愚痴るたびに
「苦労は買ってでもしろって言うぞ」と父は言った。
私を叱咤激励してくれていたのだろう。

でも、私はなかなかそう思えなかった。

苦労なんてないほうがいいじゃないか、私はいつもそう思っていた。
トントン拍子に物事がうまくいくことに憧れていた。

でも、決して買いたくはなかったけど、苦労は向こうからやってきた。
私たちは、苦労をした結果、子どもたちを授かった。

苦労したことが教えてくれた2つのこと

【1】生命の誕生がどれだけの奇跡か

不妊治療をしなければ子どもを授かれなかったことから、
子どもを授かることがどれだけの奇跡か、というその重みを実感することができた。

耳にタコができるくらい、子どもを授かることは奇跡なんだよって耳にしてきた。

そして、みんな簡単に「奇跡なんだから、命を大切に」って言っているような気がしてた。

でも、私は分かってなかった。
それがどれだけの奇跡なのかってことを。
私は全然分かっていなかった。

成熟卵ができることも
精子の数や運動量が十分にあることも
精子と卵子が正常に受精することも
受精卵が分割して正常な初期胚になることも
初期胚がさらに分割して胚盤胞になることも
その胚盤胞が着床することも
着床した胚盤胞が成長していくことも
成長した胚盤胞が出産に至るまで発生していくことも

その一つ一つがぜーんぶ奇跡で、
その一つ一つの奇跡の連続の結果、
私たちは赤ちゃんを抱くことができたのだ。

人工授精で妊娠できても流産したり、
体外受精に踏切り
採卵しても未熟な卵しかとれなかったり、
受精してもグレードの低い受精卵しかとれなかったり、
着床すらしなかったり、
着床しても流産してしまったり、

苦労したからこそ、そのことが分かる。

頭だけじゃない。
心だけでもない。
頭、心、体、そのぜんぶで、それが分かるようになった。

【2】「淡々とやり続ける」が最強

一喜一憂していると、つらすぎてやっていられなかった。
だから、私はひたすら淡々と病院へ通っていた。

主治医の先生も淡々としていた。
出産まで「おめでとう」って言われなかった。
でも、出産したとき、寡黙な先生が微笑んでくれた。
私への最大の祝福に思えた。
私の願いは妊娠することではなく、
自分の赤ちゃんに出会うことだったから。

先生は、私を我が子に出会わせてくれたから、
言葉にできないくらい感謝している。

そして、私は学んだ。
目標達成のためには「淡々とやり続ける」が最強ということ。

どんなに上手くいかなくっても
がんばっているのに全然報われなくても
それでも淡々とやり続ける
可能性がある限り、次の手を打って、チャレンジし続ける

それは、毎日の生活にも、これからの人生にも、生きる貴重な学びだ。

さぁ、日々の子育ても、「毎日note」チャレンジも、復職への準備も、淡々と進めていこう。

読んで下さるあなたがいるから、今日もnoteが書けています。 またお時間のあるときに見に来てくださると嬉しいです。