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因数分解思考

◆正解がない世界


『1+1=2』は学生時代は正解になりますが、
ビジネスの世界では『1+1=2』とは必ずならないことも存在します。

『問題解決』をテーマにした書籍やセミナーは
世の中にたくさんありますが、
その中で語られる方法論や事例は
そのとき、その人が、その状況で行ったからうまくいっただけ。
みんなが同じようにすれば必ずしも書籍の人と同じようにうまくいくとは限らない。

そのような問題に対して有効的な考え方をここでは紹介します。

◆悩みを解決するステップ


①悩みを定義する
②悩みのメカニズムを明らかにする
③悩みを解決するために『仮説の正解』を立てる
④仮説の正解にたどり着くための方法を考える
⑤実行する

悩みを定義するというのは非常にシンプル。
悩み=理想-現状

理想の体重50キロ
現在の体重65キロ=▲15キロ(課題)

一番重要なのは問題のメカニズムを
明らかにする作業。
ここで因数分解思考を使います。
因数分解とは問題の要素を分けて関連付けする作業。

◆要素を分解して関連付け


例えば『売上』はどんな要素でできあがっている?
分解して関連付けていきます。

・売上=客単価×客数
・売上=予約売上+一般売上
・利益=売上-経費
・利益率=利益÷売上

このように『四則演算』を使って『分ける』『比べる』という要素を用いて関連付けていき思考を整理していきます。

◇分ける
・分解(〇〇×〇〇)、、、組合せの関連付け
・分類(〇〇+〇〇)、、、要素を分ける
◇比べる
・大小(〇〇-〇〇)、、、量で比べる
・割合(〇〇÷〇〇)、、、質で比べる

売上は客数と客単価から成り立っていて、予約売上と一般来店売上に分けることができ、
経営に必要な利益は売上から経費を差し引いた残りの金額をさし、売上の質(経営の質)に問題ないか確認するために売上を利益額で割ると利益率・つまり売上の質が分かる。
ここを基準値と比較してどのような打ち手を行うか考えていく。


◆部下との仕事の要素を分解


部下との人間関係で悩んでいるといった状況を考えます。
仕事の指示をなかなか聞いてくれないみたいで
信頼関係が構築できていないそうです。

では、先ほどの四則演算を使って分解してみます。


・部下との仕事=事前指示+フィードバック
・仕事=インプット+アウトプット
・コミュニケーション=会話の回数×会話の質
・モチベーション=やる理由-やらない理由

要素をみていくと、
そもそも部下が指示を聞いてくれないのには
やる理由を感じていないということが考えられます。モチベーションは『動機』なので。
信頼の問題はこの辺りとコミュニケーションの回数によるものも考えられます。

先ず仕事のゴール設定を明確にして、
伝えていく必要がある。

その為に必要なコミュニケーションは
『量』が必要なのか『質』なのか、
量が必要なら定例のミーティング、
質が不足しているであれば部下への
事前落とし込みか、フィードバックの時間なのか。


それが十分にとれているのであれば、
部下はインプットができていないのか、アウトプットに悩んでいるのかを確認していくと良いでしょう。

上記のように要素を分解していくことで
どこに原因がありどうやってテコ入れしていくのかが明確になってきます。


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