続 窓ぎわのトットちゃん
昨日というか夜中に読み終えた本は
「続 窓ぎわのトットちゃん」 黒柳徹子 著
言わずと知れた黒柳徹子さんの著書ですが、前作の「窓ぎわのトットちゃん」から実に40年ぶりの続編となる一冊で、徹子さん曰く、前作より面白いものは書けないだろうと思っていたそうです。が、これは書き残しておかなければならないと主に戦争時の思い出を中心に、その後の生活やNHK時代から今日にいたるまでについて語られた一冊。
(「トットチャンネル」に書かれている内容も一部、含まれています)
警察から泣いていたことで「兵隊さんはもっとつらいんだ」と怒られ、戦争中は感情を押し殺し、泣くことすらできなかった…。
おなかがすいても一日に食べられる大豆は十粒。それをどのように配分して食べるかを考えた話、そして疎開先での生活や彼女の母のたくましさなどが描かれていましたね。
☆
個人的には、終戦記念日生まれだからでしょうか、アラカン世代ということで少しばかり母の体験から戦争の影響を受けたようにも感じます。
祖母が樺太から北海道に母と母の姉と一緒に引き上げてきたのですが、途中で、その姉は亡くなりました。そしてシベリアに抑留されていた祖父が帰ってきたものの、幼い母を見て「この子は誰だ!」と言い、そして亡くなった姉を悲しみ、母のことをあまりかまっていなかった様子。そこで姉の生まれ代わりではない(と思う)ものの、よく似た私を祖父は可愛がってくれました。
祖父の笑った顔を見たことがないと言っていた母としては、そんな私がうらやましいというか、ねたましかったんじゃないでしょうか…。幼い頃の私への当たりが強かったような気もします。
戦争は「家族の関係」にもヒビを入れることがある。戦争は庶民にとっては、物質的にも、精神的にも良いことひとつも…、何もないです…よね。
今はまぁ、離れて暮らしているということもあり、母との親子関係はある意味、穏やかです。
(ただ私が昔は感じやすいだけだったからかもしれないけれど…)
先日、両親の結婚記念日に贈ったハンバーグを喜んで食べてたみたいですし、元気にしててねと電話でも話すことはできましたからね。