もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら
読書感想文です。
「もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら」
神田桂一 菊池良 著
誰でもご存じの「カップ焼きそば」。
その作り方の過程や、カップ焼きそばへの思いなどが、それぞれの
文豪を通して語られる一冊。
誰もが知っているあの人が、書いたらおそらくこうなるだろうと
いうのがその人の文体や雰囲気などから推察できる。
絶対に「カップ焼きそば」のことなんか書かない、言わなさそうなのに
あたかも文豪たちや有名人が言いそう~!!というところがミソ。
「お湯」や「ソース」や「かやく」らがどう文章で料理されているのか
楽しむことができる一冊ですよ。
イラストも田中圭一氏が手掛けているが、もし〇〇が夏目漱石を
書いたらというていで、そっくりに似せて描かれているのも見どころの
一つ。あとがきや解説も工夫がこらされている。
オススメされたので読んでみたのですが、かなりの読み応えのある一冊。
自分の読んでいた本や、好きな作者がいかにも言いそうで、クスっと笑えます。あえていうなら、記憶をたどり寄せながら読んでいるというか…。
読書量に比例して面白さが倍増するという感じもします。
個人的には、コナン・ドイルとかグリム兄弟とか、松尾芭蕉とか絶対に
「カップ焼きそば」なんて食べてないだろう、知らないだろうって人が実際に「カップ焼きそば」を作ってみたら、たしかにこんな風な感じでカップ
焼きそば物語になりそうよね?なんて思えなくもなく。
さらに村上春樹、林真理子、尾崎豊、ヒカキンなど作家以外にも歌手や、様々な方面でも活躍されている著名人など多数紹介されているので
幅広く興味をお持ちの方も楽しめるかもしれませんよ。
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