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トラベラーズノートのすすめ

トラベラーズノートとは何か

今日は文房具について記事を立てます。
私は文房具についてさほどこだわりはありません。ボールペンも大学卒業の記念に貰ったものを使ってはいますが、贈答品が他のものであれば、100均の安ボールペンを使っていたことでしょう。その他の文房具についても同様で、自分でいいものを購入することはありませんでした。
しかし、タイトルにもある「トラベラーズノート」を使い始めると、他の手帳・メモ帳とは違った良さがあり、2019年から現在に至るまで愛用しています。

トラベラーズノートと言うのは、なめした牛革のカバーの内側に、メモ帳を差し込んだり、ゴム紐で留めて使う手帳のことです。
私のはこれです。

牛革のカバー。使っているうちに艶がでたり、染み、凹み、傷などの変化がある。
中にメモ帳を留めて使います。100均で3冊セットで売っているものを使用。A6版です。
ゴム紐で3冊留めています。

私とトラベラーズノートの思い出

2019年ごろからトラベラーズノートを使い始めたのは上述の通りです。
その当時から一部で流行していたようですが、流行りに疎い私はそれを全く知りませんでした。

ではどのようにしてトラベラーズノートと出会ったかと言えば、その当時通っていた田端のバーに答えがあります。
田端と言えば、櫻井寛己氏が「山手線で一番無名な駅」と銘打って、町興しに奔走しています。実際、田端は山手線の他の駅に比べ、特筆すべき点のない地味な街です。ただ、住めば都とは良く言ったもので、地味ながらも住み良い街であることは確かです。
下町情緒溢れるその土地は、都心の喧騒とは程遠く、静かに暮らしたい人には最適です。

話は逸れましたが、私はお酒が好きで、田端にも行きつけのバーを見つけました。そこのマスターによくしてもらい、かなりの頻度で通っていたのですが、マスターは多芸多才な人で、お店にもその色が端々に現れていました。その趣味の一つが革細工です。
お客さんの要望に合わせて、革の小物(時には大きいものも)を製作していて、私もそこで革製品の良さを知ることができました。
私もいくつかの小物を作ってもらうことになるのですが、その際にマスターから提案されたのが、トラベラーズノートです。淡いベージュの、厚さ3〜4mmはある上質な牛革で製作してもらい、今でも大事に使っています。

私はお酒が好きなので、そこのバーで飲んだウイスキーやワインを忘れないように書き留めたり、時にはテイスティングコメントを記していました。他にも出張に出た際の商談中や、ふとした時に気になったことを書き留めるのはいつもこの手帳です。
今ではベージュから深い駱駝色に変化し、艶々とした質感も出てきて、一層愛着が深くなりました。何かに擦った時の傷、カバンの中で付いて凹み、お酒を溢した染みなんかも「味」と捉えています。
また、好みが分かれるところではありますが、なめし革特有の生っぽい匂いというのでしょうか。これも好きでたまりません。

今後も大事に使いますが、風合いにどのような変化があるのか楽しみです。

トラベラーズノートの利点

実用性

さて、これまで使ってきた中で発見した利点をあげます。まずは実用面の利点です。
トラベラーズノートの一番の特徴は、カバーがメモ帳と一体化していないことです。そのため、メモ帳を使い切れば、新しいものを補充して使い続けることができます。
いろんなタイプのものがありますが、普通は何冊かのメモ帳をカバー内に留めて使えるので、予定用、仕事用、趣味用といったように用途の違うメモ帳を1冊ずつ用意することがきるのが魅力です。

これは普通の手帳ではなかなかできません。一冊のうち半分は仕事、もう半分は趣味と設定しても、仕事用部分を使い切ってしまったら、趣味用部分を侵食してまで使い切るか、途中で新しいものに買い換えてしまうかのどちらかしかありません。

革製品ならではの楽しみ

思い出の項で散々書きましたが、革製品ならではの醍醐味もトラベラーズノートの利点と言えます。
手帳は予定を確認するため、重要事を書き留めるために常に持ち歩くものですが、ことトラベラーズノートにおいては使い込むためという要素が加わります。
ものにもよりますが、「トラベラーズノート」で検索をかけると大半がカバーに牛革を使用しています。革製品は使い込めば使い込むほどに色に深みが増し、艶が出るものです。また、傷や染みも付くことでしょう。
この革製品ならではの特徴が、常に持ち歩く必要があり、必然的に使い込む事になる手帳と相性が良く、経年変化を楽しむことができます。
長く使い込めば、世界でただ一つしかない宝物になることでしょう。
これも大きな魅力の一つです。

暖色系の照明の下なので分かりづらくて恐縮ですが、使いたての頃です。色も白く、切り口に角が立っています。上の写真と比べてみてください。

まとめ

以上がトラベラーズノートの利点です。
文房具に特にこだわりがない私が唯一使い続けているものです。
やはり利便性の高さと革製品ならではの愛着は非常に大きなも魅力だと思います。
皆さんもぜひ使ってみてください。








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