卒業式〜答辞〜

答辞

冷たい風の中にも暖かい陽光が降り注ぎ
桜の蕾が綻ぶ季節になりました。
本日は私たち卒業生のために
心温まる式を挙行して頂き
誠にありがとうございます。
また
先生方をはじめ
保護者の皆様にもご臨席を賜り
65期生一同をを代表して
厚く御礼申し上げます。

三年前真新しい少し大きめの制服に身を包み
不恰好ながらもこの学校へ入学しました。
桜も散り始めた入学式は不安と期待が混ざり合っていました。
でも、級友の仲間たちと出会いが不安を
打ち消してくれました。
この一期一会の出会いを大切にしようと
その日私たちは決心したのです。
分厚い教科書の束に驚き
初めての部活動で先輩の暖かさを知り
山田先生の髪の毛が鬘だった事にも衝撃を受け
様々な事が未知の連続
新たな発見をしたのを覚えています。
二年生の時には今も見守ってくれている
後輩たちの先輩になりました。
うまく指導出来ているのか
先輩の暖かさを伝えられているのかと
先輩という立場に正直また不安を覚えたのを今も胸の中に憶えています。
そんな頼りない私たちを信じてついてきてくれた二年生一年生ほんとにありがとうございます。
その経験を得て私たちは
三年生へとなりました。
最後の一年
大学受験本番の年
私たち主導の体育祭や文化祭
様々な行事が私たちを中心に進んでいった怒涛の時期。
4月は不安で溢れる一年だと改めて感じました。
そんな一年を私たちは
級友の仲間たちや後輩たちの力を借り
やり遂げてきました。
体育祭の応援団長を務めた郷戸(ごうど)さん白峯(しろみね)さん。
迫力のある応援で体育祭を盛り上げていただきました。
とてもかっこよかったです。
後輩の憧れランキングはきっと一番ですね。
文化祭実行委員長を務めた那谷(なた)さん
個人の目標として自己成長は達成出来ましたか?
ほんとに楽しい文化祭で学校が黄色く活気溢れていましたね。
盛り上げ賞を独断で表彰したいくらいです。
そんな楽しい時間を仲間たちと過ごせて
本当に良かったと思います。
これから私たちはこの学舎を離れ
新たな場所へと飛び立ちます。
新たな学舎に行く人
就職する人
行く方向は様々です。
それでもこの三年間は私達にとって
代わり用のない不変の三年間です。
泣き笑い
怒られ注意され
先生からはこんな問題児集団初めてだ
と言われたこともありました。
それでも私たちは欠けることなく
今日という卒業式を迎える事ができました。
3年前の不恰好だった制服も
今はカッコよくて着こなせる迄に
成長出来ました。
最後に級友に伝えたい事があります。
こんな僕を支えてくれてありがとうございます。
皆んなに幸あれ!

ご来賓の皆様、先生方、後輩たち。
今日から私たちは新たなスタートを切ります。常に周りの人への感謝の気持ちを忘れず、この学び舎で出会えた先生方や仲間たちとも思い出を胸に、前を向いて未来への道を歩んでいきます。
 最後になりましたが、これまで私たちを支えて下さった全ての方々に、改めて御礼を申し上げると共に、神楽山(かぐらやま)第三高校の益々の発展を祈念して、答辞といたします。

卒業生総代 ヤマダ チュンノスケ

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