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Vol.6 医者からの提案

待合室で待機すること1時間…
とうとう自分の番がやってきました

奥の部屋には3人の男が座っていました
右「スキンヘッドの巨漢」
左「薔薇を胸に刺したロン毛」
真ん中に「普通のオッサン(60代)」

明らかに「ナニワ金融道」の世界です笑

俺も、もうここまで足を突っ込んでしまったか…
半ばヤケクソ気味で着席

【借金コンサル】
男「〇〇さんからの紹介ね。はい、今日はどうしましたか?」
僕「父の借金漬けの会社を引き継いだんですが、打つ手がなくて…」
男「債務はいくら?」
僕「銀行なり税金なりでトータル1.2億です」
男「で、どうしたいの?」
僕「次回の返済まであとわずかで、どうしたらいいか….」
男「じゃあ放置しちゃっていいよ」
僕「え!? そんなことしたら大変なことになりますよ!」
男「大変なことって?」

確かに漠然とした不安を抱いてるだけで、何が起きるか知りませんでした
うまく質問に答えられません

ここはいわゆる借金を返せなくなった人達が集まる「借金病院」
待合室には中小の社長から学生まで様々が訪れます

中央のおじさん(60代)が医者のようです
両脇の巨漢とロン毛は、アシスタント?のようでした

彼らは「返済をストップさせる」という対処(手術)を
アドバイスするコンサルのようでした

あまりにも斜め上の提案に、
しばらく鳩が豆鉄砲を食ったような状態が続きました

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