【トラブル】お花畑にこそ武器
幼稚園の「園長」からのご相談。
園長「事件屋さんにご相談が...」
私 「事件屋じゃないです笑」
ただ「事件」に巻き込まれたのは確かで「クレーマー対応」に困っているとのこと。
その幼稚園では放課後に園児たちが「近くの公園」で遊ぶのが日課のようで、最近その公園を利用する”市民”から「子供たちが公園を占拠して困ってる」と行政にクレームが入ったらしく、園長はママ達に改善をお願いしたところ「園外のことで指導される覚えはない」と反論されたとのこと。
皆さんならどう処理しますか?
園長「板挟みになってしまって…」
私 「それは園長が悪いです」
園長「え!?」
私 「"事なかれ主義"ですよ。結果全員と敵対してる」
園長「うぅ...」
私 「最も大事にすべき人は誰ですか?市民?行政?」
園長「園児とご両親です」
私 「だったら戦うべきでしょ、市民や行政と。それこそが顧客サービスでは?」
こうした場合は裁判に例えると分かりやすい。
・原告 :市民
・被告 :園長
・裁判所:行政
まずは「こっちの土俵」に引き込めばいい。
行政を通じてその市民に質問をして行きます。
・どのような状況を持って「占拠」と主張しているのか?
・公園の面積の何%を占めると占拠となる?
・時間にしてその状態がどれほど続くと占拠となる?
・それが年間にして何日ほど行われたの?
・上記のデータはどのような方法で計測されたの?
・どの程度の人がその被害を申し出てるの?
・占拠により具体的にどんな被害を受けたの?
・それがその幼稚園だとなぜ断定できるのか?
などなど。
相手の「クレーム」の実態を1つ1つ詳らかにしてゆく中、原告はその根拠を示す必要があります。
こうした協議をもって、その行為が「クレーム」として初めて認識されるには半年以上の時間がかかり、徐々に行政側が面倒を感じクレーマー側を説得し出す(つまりこっち側につく)。クレーム自体も成立しなくなってきて、大半が根をあげだします。もしクレーム自体が恣意的・悪質なものとなってくれば「逆訴訟」だって可能に。
幼稚園だろうが、会社だろうが、オンラインコミュニティだろうが、
人が集う場所を管理する立場の人間は、時に「闘い」を強いられる局面に立ち会います。
この時に必要なのは「優しさ」ではなく「強さ」です。
お花畑な思考だけでは「有事」を乗り越えることなんて出来ない。
最後に”優しい"園長が言いました。
「やっぱり事件屋さんに相談して良かったですっ!」
....だから事件屋じゃないってば汗
追伸
私も以前、自社イベント事業が、近所のクレーマーの標的にされました。毎日のように不当なクレームを受け、17歳の若輩者だった私の選択は誤りだらけでした。当時に得た教訓は「愛情と力は等しく持たねばいけない」ということ。力とは「知識・経験・チーム」のことです。是非みなさんも有事を通じ、その力を培って下さい。失敗を通じて...
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