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大学職員という仕事ー転落から這い上がるまでー

仕事から帰る頃には、景色がすっかり暗くなっていますね。北海道も秋真っ只中です。

さて、僕にとって第二回目となる投稿。自分の仕事について語っていこうと思います!

僕の職歴は大学職員→退職→就活支援の会社を起業というものですが、様々な紆余曲折がありました。

北海道のCampus Addという就活支援スペースが現在の職場です。ここで毎日、悩める就活生をサポートをしています。

今回はそこに至るまでの過去、大学職員時代について失敗や挫折の経験を書いていきます。

将来設計を変えた就活氷河期

そもそも僕は最初から大学職員になりたくてなったわけじゃないんですよね。そして起業することを学生の頃から考えていたわけでもないです。

実は教師を目指していました。大学進学もそのためでしたし。
教職課程をとり大学で勉強していましたが、僕が大学生だった時代はちょうど就活氷河期。バブル崩壊の影響を受け、まさに激動の時代でした。
教員採用試験の倍率は凄まじく高かったんですよね。

一筋縄ではいかず、そんな時に偶然、大学職員の求人を見つけました。
元々教師の道は、人に寄り添いたいという思いから目指していたのですが、まあ大学職員も他者のサポートをするという観点ではそう離れていないかもなーと思ったわけです。

やりがいを感じ始めた大学職員の仕事

そうした経緯で大学職員になったのですが、実は教師の夢も諦めてはいませんでした。社会人として働きながらも、二年ほど予備校に通ったりしてたんです。教員採用試験が受かったらこの職場を辞めようとまで考えていました。まあ、結果的には受からなかったのですが……。

でも、大学職員として働くうちにその仕事が楽しくなってまして。
当時は広報の仕事で、高校に大学の宣伝をしたりオープンキャンパスの開催に携わったり。

そうこうしていくうちに、更にやりがいを感じ始めるきっかけが訪れます。それは、学生の就活をサポートするキャリア支援センターへの部署異動です。

これ、教員とめっちゃ近い仕事じゃん!
キャリア支人を仕事をしてそう感じた僕は、より仕事を楽しむようになっていました。
大学のキャリア支援センターは、職員の中でも特に学生と接することが多い部署ですからね。

失敗と挫折

人に寄り添いたい、力になりたいという信念の下にやりがいを感じながら働いていた僕でしたが……まあずっと順調だったわけではないです笑

ここで一つの失敗を犯してしまうんですね。

ある時、履歴書の添削をお願いしてきた学生を泣かせてしまったのです。
それも周囲の人々がぎょっとするほどの大号泣。

原因はシンプル。僕は良かれと思って、「もっとあれをやった方がいい」「これはだめだ」「あれもだめだ」など、一気に指摘をしすぎたんです。追い詰めるには充分すぎる発言もしたと思います。
その学生と僕の間にはまだ充分な信頼関係が築けていなかったのに。

そんなつもりはなかったのに……何故あんなにも泣かしてしまったんだろう。
当時の僕は考えて考えて、先述した理由に思い当たります。

そして、より正確な知識で学生と接しなければならない。キャリアコンサルタント、キャリアカウンセラーの専門的なことをもっとちゃんと学ぶ必要があるのかもしれないと考えました。

実は大学職員に専門的な人はいません。ただ就職して働いているだけで、学生へのサポートをするための特殊訓練を受けたわけでもありません。
指導を受ける学生からしたら、なんとなくその分野に長けてる専門家というイメージがあるかもしれませんが、そんなことはないのです。

何故自分のような人生経験に乏しい人間が学生の指導をできるんだ?
そういった違和感を当初から抱えていましたが、実際に専門知識などなくあれこれと指導してしまった故に、僕は学生を泣かせるという失敗をしたのです。

さて、もうそんな事態を二度と招かないように、専門的な知識を得ようとキャリアカウンセラーの資格をとろうと決めた僕ですが、その先にまた一つ挫折が待っていました。

当時のキャリア支援センターには、専門的な資格を取ろうという空気が皆無だったのです。

僕は、資格を取りやすい仕組み、具体的に言うならば資格習得の費用を職場で出す仕組みを作りたかった。それは、僕だけではなく後にキャリア支援の職員になる後輩たちのため、そしてより専門的なキャリア支援を受けられるようになる学生たちのためでもあります。
でも、資格習得に消極的だった職場では僕が何を言っても理解されない。もちろん共感してくれる上司もいなかったわけではないですが。

「お前に箔が付くだけだろ」
「俺は独学でやってきたから資格なんか必要ない」

なんてことを言われたりしました。
でも、何も専門的なことなんてわからない、ただ偉そうな大人に自分のキャリアのことを指導される。それは、学生にとってやっぱり不安じゃないですか?

僕だけが資格を取ればいいわけじゃない。僕がまた部署異動をしてしまったら意味がなくなる。キャリア支援センター内で、専門的な知識を得ることに前向きな風潮を作らなければ。そう感じた僕は諦めなかった。

当時、キャリアカウンセラーの資格は北海道ではとれず、毎週仕事終わりに東京に行って講座を受けました。それだけ手間をかけて試験を受けても、二回落ちるという挫折もありましたよ笑

それでもやっぱり諦めない姿を見てか、少しずつ応援してくれる人が増えてきました。ありがたいことに学生からの信頼も得られるようになって、周囲から徐々に認められていったように思います。

長い道でしたが、キャリアカウンセラーの資格は無事に合格しました。
キャリア支援センター全体としても、資格を必ずとろうという空気が流れていった感じがありますね。今のキャリア支援センターでも、多くの職員が専門的な資格を持っているそうです。

仕事ってレベルアップの連続

日々の仕事で経験は積めるけれど、次のステップに上がるには何か転機が必要です。これはきっとどの仕事にも言えること。

例えば、RPGのゲームなんかでも、弱っちい敵とばかり戦っていてもレベルアップはしない。戦い方は身についてきますけど、次のステージには進めないですよね。
新しい武器を買ったり、強敵にチャレンジしなきゃダメ。
現実の仕事もこれと同じです。

そのレベルアップの連続で、自分は磨かれていくし仕事にもやりがいと楽しさが増幅していくんだと思います。

そう考えると、レベルアップのために何かやってみようかなって思えますよね。

僕は、キャリア支援センターで学生と接して経験を積んでいましたが、学生にもっと寄り添った支援をするというレベルアップのために、資格習得に挑みました。

そうやって前進し続けるほどに熱意を持っていた大学職員時代。
なんで退職したの?なんで起業したの?って話ですよね。
しかも大学職員って安定してますからね。ホワイト企業というか……傍から見たら辞める理由なんてなさそうじゃないですか。

これもまた挫折の話になるのですが、退職のきっかけは部署異動です……笑

まあ、社会人としてはよくある話かもしれないですね。異動先の仕事とのミスマッチ。
これがきっかけで、僕は退職、そして起業という道に進むわけですが、その辺りの話はまた次回詳しくnoteに書きたいと思います。

転職や起業を考えている人に読んでもらえれば嬉しいです、ぜひ!

ではまた!!

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