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映画『デデデデ』青春とSFと世界のリアルが共存する、凄まじい傑作でした!
映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』通称『デデデデ』観てきました!
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原作未読なので限りなくフラットな目線での感想になりますが、原作者の浅野いにお先生も全面監修しており、特に作画にはかなりこだわられたようなので原作ファンの方の評価も気になるところですね!
ネタバレは極力避けております!
あらすじ
地球外からの侵略者が日常に溶け込んだ世界で青春を謳歌する少女たちの姿を描いた浅野いにおの同名コミックをアニメーション映画化した2部作の前編。
3年前の8月31日、巨大な宇宙船「母艦」が突如として東京に襲来し、世界は終わりを迎えるかに見えた。その後、絶望的な状況は次第に日常に溶け込み、上空に母艦が浮遊する異様な光景が当たり前となっていた。そんな中、女子高生の小山門出と「おんたん」こと中川凰蘭は、担任教師の渡良瀬や仲の良い友人たちとともに何気ない学生生活を送っていたが……。
日常と非日常のコントラストとグラデーション
まずはおんたんと門出の、ほのぼのとした日常が見ていて癒されます。
常に中二病的な言動で破天荒な印象のおんたん。優しくて落ち着いていて現実的な門出。対照的に見える2人ですが、そのあ間にはかけがえのない絆が存在しているのが冒頭から描かれていて、すぐにこの2人が好きになりました。
そんな2人の仲良しグループも個性的なメンバーばかり。
恋をしたり、喧嘩をしたり、放課後にはファミレスに集まったりと、彼女たちの風景はごくありふれた青春そのもの。
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しかし、頭上には侵略者の母艦が常に空覆っています。3年間も。
門出たちの青春とは対照的なその非日常的な光景は、一見すると日常に溶け込んでいるように見えますが緩やかながらも確実にそれまでの日常を蝕み、退廃的な空気感が常に漂っています。
それがどうにも心地が悪い!
ほのぼのとするはずの風景に虚しさや儚さを感じてしまう、日常と非日常が共存する独特な世界観がたまらなく好きでした!
そんな世界でも彼女たちの強い絆を強く感じて思わず涙してしまうシーンもありました、、🥲
浅野いにおが描くリアリティ
ありそーうな日常の風景や緻密に表現された街並みからはもちろんですが、それ以上に現実で起きている問題を別の世界のことのように感じてしまう怖さにこそ、強くリアリティを感じました。
それは原発事故の問題やコロナ禍の混乱、ひいては緊張の高まる世界情勢なんかに対しての感覚に近いかも。
さらに言えば、全くと言っていいほど民衆のことを考えずに動く政府には怒りすら覚えたし、その不信感の高まりから世論は分断され、根も葉もない噂話に踊らされる人々も現れるという、まさに世紀末のような状態。
だけど門出たちの立場からすると、どうすることもできずにただただ今ある生活を享受するしかない無力感。
かぁーー!なんて心地が悪い!笑
もう誰が何のために侵略者を敵視してるのかもわからない。てかそもそも侵略者ってなに!?って感じでした。
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主演2人の圧倒的スター性!そして主題歌「絶絶絶絶対聖域」
主人公の門出とおんたんを演じたのはYOASOBIの幾田りらさんとあのちゃん!
昨年大ブレイクをしたお二人なだけに話題性はバツグン!しかし話題性狙いのミーハー的なキャスティングかと思ったら大間違い!
お二人とも凄まじく役にハマっていて、まったく違和感がありませんでした。
特にあのちゃんの方は序盤こそ「めっちゃあのちゃんじゃん〜笑」となったけど物語が進むにつれておんたんでしかなかったです。
特徴的な声質のアドバンテージを差し引いても上手でした!意外に振り幅のあるおんたんのキャラを完璧に演じていて、その感情の機微がものすごく伝わってきました。
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そして主題歌の「絶絶絶絶対聖域」もインパクト抜群!あのちゃんのシャウトが爆イケすぎて全身に電撃が走りました。どうか全人類シビれてください。
まとめ
まだ前章なので物語はまだまだこれからですが、後章次第では凄まじい名作になる予感!
今作も話が進むにつれ謎も深まっていき、後章へのボルテージが一気に高まったところで終わったので、めちゃくちゃ続きが気になっています。
侵略者の目的とはなんなのか?人類滅亡とはなんなのか?あえて原作の情報は入れずに、後章公開の5月24日を待つことにします!
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