卒業式の1週間前に進路が変わった話(前回の続き)
試験の結果は‥
前回の記事に書いたとおり私は高校を卒業した後、公務員になることを目指して秋に試験を受けた。
前回の記事はこちら↓(主に試験のこと)
しかし、ストレートでは受からなかった。
一次の筆記試験はなんとか手応えがあったし、二次の面接は特に大きなヘマをしていない感覚があったので、受かってほしいなという気持ちはあった。
後日、通知が来た。結果は
「補欠合格11位」という内容だった。
皆さんもわかると思うが補欠合格というのは、内定ではない=不合格だったが、合格者が内定を辞退したら、補欠合格の順位ごとに内定を繰り上げるという内容である。
内心嬉しいようで寂しかった。ショックだった。
確かに一次の筆記試験は手応えがあったとは言ったものの、100%の実力を出せたかというと微妙だったし、二次の面接は生まれ育った街ではなかったので、地元愛まっしぐらみたいなアピールも他の人よりも弱かったかもしれない。
そんなことを言ってもしょうがないので、両親と話し合い1年間公務員の専門学校に通い、そこでまたチャレンジしようという形になった。
ここまで読んだ方は頭の中で「?」が浮かんでいるのではないだろうか。
そう、「ストレートでは受からなかった。」というフレーズに。
ここからは私の人生で忘れられない出来事BEST3に入る、余りにも予想だにしていなかった出来事が舞い降りる。
卒業式の1週間前に謎の通知が来た。
その日は覚えている。ほんとによく覚えている。
卒業式の1週間前だった。
高校の卒業祝いということで、父方の祖父母が私と姉を東京スカイツリーに連れて行ってくれた。展望台のチケット代まで払ってくれたので、沢山甘えさせてもらった。これからのことも理解し応援してくれるとのことだったので本当にありがたかった。
楽しかった思い出と共に家に帰ると、玄関に一通の封筒が置いてあった。
しかも封筒の柄は補欠合格の通知が来た時と同じ封筒。(某N市はご当地キャラの緑の鳥のイラストが書いてある)
母親も宛名が自分の名前だったので、開けずにそのまま置いといたのこと。
意を決して封を開け、読んでみると‥
「補欠合格が繰り上がったので、貴方を正規職員として内定する。併せてその意思確認をしたい。」という内容のものだった。
補欠合格が繰り上がり、合格してしまったのである。
家中で大変な騒ぎになった。(もちろん嬉しい悲鳴で)
あの時は本当に公務員になりたかったし、専門学校なんて行きやしないで早く就職したかった。
もちろん内定は承諾という形で、人事課に意思確認の手紙を送り、先ほど一緒に出かけた祖父母には、慌てて4月から公務員として働くことになったと連絡をした。
高校の担任の先生には、届いた通知を持って行って進路が変わりましたと伝えた。
そう、これが今回のタイトルの「卒業式の1週間前に進路が変わった話」の全貌である。
まさに「人生は思いがけないことだらけ」である。
(というか11位の補欠合格が繰り上がって内定するとか、当時N市は何があったんだ笑)
そんなこんなで晴れて高卒で4月から公務員として働けることになったのだが、先はそんなに甘くなく、怒涛の日々が私を待っていたのだ。
(その話は春先にでもなったら話そう。)
なんせ、その7年3か月後には辞めていたのだから。
では、また次回。
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