うつを侮っていたけど想像以上に強敵だったから魔法をかけた
ポジティブすぎて鬱陶しがられる私が2年間「うつ」から抜け出せなくなったお話です。(1年が完全に落ち込み状態、もう1年で徐々に回復)
回復した今だからこそわかることを綴っていきます。
3段階かけて沼に落ちていった様子と、そこからのっそり顔を出せるようになった日々をご覧ください。私の場合、回復のために効果があったのは読書とNetflixでした!!!
※病院には行っていないので、医学的にみて「うつ病」だったかは不明。心の状態は主観だから、自分の状態を伝えるのも相手の状態を知るのも難しいですね。
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第1段階 ことの始まり
22年間順風満帆すぎる人生だった私に異変が起きたのは、新卒入社の直後でした。よくある話ですが、仕事が想像していたものと違いすぎて、自分は何やってるんだろう思考が始まりました。
今ならもっと落ち着いていられますが、当時はバリバリ働こうと血気盛んだったもので、その分ショックを受けたものです。
会社がなければ何もできないのに、なぜか自分の実力をエベレスト並みに高く見積もっていたのかも。
夜泣くようになり、心に余裕がないため他人への気遣いもできなくなっていきました。
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第2段階 ことの悪化
仕事で落ち込んでしまった私に、追い打ちがかかります。
友人の訃報、家族の余命宣告、まさかのダブルパンチです。
本人たちが一番悔しいだろうから、私がくよくよしてはいけない。世界中の誰もが何かしら悲しい出来事を経験しながら生きている。だから私も強く生きるんだい。
…とはなれず、自分が悲劇のヒロインであるかのような感覚になります。
食欲がまるでなくなり、真顔以外の表情を失いました。寝て起きたらなぜか肉離れになっていて動けなくなるという、珍事件も起きました。ストレスが原因かと思います。
いつもの私なら笑い飛ばせるけど、そのときは「なんで私ばかり大変なことが起きるんだ」という考えに縛られるミノムシでした。
なぜなら悲劇のヒロインを演じなければいけないから。(自分を可哀そうだと思いたいし思われたい。精神年齢はジェットコースターのように急降下。)
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第3段階 ことのさらなる悪化
最後の一撃は家族との死別でした。
若くして亡くなりがちな家系だから近親者との別れは何度も経験してきたけど、それが次の別れに役立つことはありません。
小峠さんも驚くくらい、
「なんて日だ!」
と心の中で叫びまくりました。
「なんて日だ!」選手権があれば優勝できたかもしれません。
心にぽーっかり穴が空いた状態で、数か月後に迫る大学院試験の準備に励みました。この時期は無我夢中で仕事と勉強に集中していた気がします。
そして、これまで毎日うつ状態だったのが、躁と鬱の乱高下に切り替わりました。明日の自分が躁と鬱どちらなのか想像できません。
大切な人に強く当たったり、その後すぐ罪悪感に苛まれたり、私は暗い人間のまま生きていくのかなと不安になったり。
はじめて出会う自分に驚く毎日でした。
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一年かけて回復
苦しい状態が続きましたが一年かけて回復することができ、今は穏やかな日々を大切に過ごしています。
回復に導いてくれる魔法を探したところ、私の場合読書とNetflixでした!
いろいろ試しましたが、私の場合はこの2つに落ち着いたのです。
<他に試したこと>
・運動…落ち込んでいる時はすぐ息切れしてしまい却下。
・食事…喉を通らず却下。
・人と話す…話すと余計に暗くなってしまい却下。
・散歩…歩くといろいろ思い出して泣けてくるため却下。
読書とNetflixは日常とかけ離れた世界に没入できるから癒されたのかな、と思っています。
この期間のおかげでだらだらする術を身に着けられたから、よしとしましょう。
ということで、今日もNetflixを観て寝ます(全快したけどアニメはやめられない✌️)
ひとこと余談
他人からするとちっぽけなことが本人にとっては深刻な悩みだったりするから、落ち込む人を助けるのって難しいですな。
多くの人が優しいと感じる言動が、ある人は攻撃みたいに感じたりするから、難しいですな。
だけどこの記事が誰かの心のほんのはしっこを照らすなんて、奇跡起きないかなと願いながら、おやすみなさいですな。
(ですな調を使うと何でも言いやすくなるんですな)
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