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詩74 あの声は青春の入口

若き季節の青は去り
春の息吹は静寂にもどる

夕暮れに散歩道に平々凡々に
熱く燃える赤は今はもうない

力とは青春であり芸術なのに
狂おしい輪郭なき感情の淘汰を想う

乙女はすべてを知るか知らぬか
あの小鳥の囁きのように真理を語る

当然私は蝋燭だったように
当然君は小さな炎を灯す

あの声は青春の入口
恋に微睡む青春の道程

不完全な人類よ過ちに浸れ
全てこの瞬間に露にされよ

その濡れた瞳、光る唇、髪神、ピンクの艶肌
この哀しみはどこからやってくるのか

行き場のない魂の慟哭は
さ迷う宇宙の旅人なのだ

嗚呼人間は生きながら半分死んでいるのだ
恋人に忘れられ芸術をする力を失った時に

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