だるまちゃんから学ぶ「子どもの発想力と無償の愛」
こんにちは
今日紹介する絵本は
「だるまちゃんとてんぐちゃん」
加古里子さんの代表作「だるまちゃんシリーズ」の第1作目で、1967年に初版されてから50年以上も愛される素敵な絵本です。
簡単なあらすじは、だるまちゃんがてんぐちゃんと遊ぶたび、てんぐちゃんの持っているもの(うちわとか靴とか)が欲しくなってしまいます。そして、お家に帰ってはおねだりするんだけど、だるまどん(パパ)の出す奴はなんだかちょっと違う。だるまちゃんは自分で探たり、工夫して作ったりするんだけど、最後のおねだりはてんぐちゃんの鼻。だるまどんは最後の最後におもちで、だるまちゃんの鼻を作って大成功。
■何が良かったのか?
「だるまちゃんとてんぐちゃん」の何が良かったのか?
ズバリ!
『子どもの発想力とだるまどんの愛』
まず、やっぱりだるまちゃんの発想力の凄さ!
子どもの発想力をかき立てるよね。
だるまどんの出す
いろんなうちわや帽子、靴も素敵だけど
自分が考えて気がついたら、もっともっと愛着が湧くよね。
次に、だるまどんの愛
親の視点で見ているととても参考になる。
だるまちゃんから、
うちわと言われて、家中のうちわを出す。
帽子と言われて、家中の帽子を出す…。
とても優しいんだけど。それも正解なんだけど。なかなか、だるまちゃんからYESと言ってもらえない。
ここからは考察なんだけど
最後の最後におもちで鼻を作って大成功したのは、ただ物をあげるだけでなく一生懸命におもちで鼻を作ったからなのでは!?
そう考えると現代にも当てはまる所があると思いませんか?
買い与えることは誰でもできる。
でも、そうじゃないとしたら?
それはもっと特別なモノになると思いませんか?
■加古里子とは
日本の絵本作家さん。福井県出身。
2021年の今年で95歳になられます。
独特で可愛らしく個性ある絵のタッチですぐに加古里子さんの作品だと分かります。
代表作は
『だるまちゃんシリーズ』『かわ』『からすのパンやさん』『富士山大ばくはつ』などなど
■まとめ
だるまちゃんシリーズの中でもとびきりこの作品が好きです。大人になってから読んでさらに好きになりました。親という立場から読み直すと、子どもの為にと動くだるまどんの強い思いに当てられて元気をもらえます。笑
是非、改めて読んでみてください。