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配信者のジレンマ

 ここ十数年、個人での、動画、音声、画像など、自由に発信することができるプラットホームが増えてきた。しかし、どのようなプラットホームができたとしても、発信する側の「配信者さん」、それを受信する側の「リスナーさん」が、それぞれ必ず存在する。そして、配信者さんは、自らの表現手法を用い、多様な自己表現を発信し、リスナーさんは、それら表現された内容を受信していくことになる。
 そして、リスナーさんが配信者さんの表現内容に対し、何かしらの「反応」を返信していく。ある意味、このリスナーさんからの「反応」があるからこそ、配信者さんは配信を続けていけるとも言える。
 この一連の流れは、どのプラットホームでも変わらないものと考える。

 さて、この反応には、好感のあるもの、反感のあるものと、必然的に二方向の反応がでてくるはずだ。
 好感のある反応であれば、配信を続ける貴重な動機付けとなる。他方、善意での反感のある反応は、配信内容の改善に繋がることがある。
 しかし、悪意ある反感の反応だった場合、配信者さんの心身への負担が過大となり、場合によっては、配信をやめることにも繋がる。
 悪意の尺度には、受け手の配信者さんそれぞれに、心の幅があるので、どこからが悪意ある反感と感じる境界線なのかは、まちまちなので、この場では語らない。
 悪意の反感によって、配信者さんの心身負担は、大なり小なり積み上がっていき、いずれ崩壊を迎えることとなるだろう。これは、個人での配信活動だとしても、著名人などの公人のする配信活動だとしても、同じことだ。つまり、自己表現の発信を外部にする、という行為は、優し言い方をすれば、応援もされるが、非難もされる、ということに他ならないのだ。

 これは、応援だけをされることはないし、非難だけされることもない。どちらか一方を望むこともできないし、どちらも等しく受け入れなければならない。言いかえれば、配信を続ける動機付けを得ることと、その動機を削られる行為が、同時に訪れ、両方を受け入れる覚悟が必要で、これはまさしく配信者のジレンマそのものだろう。

 非難を受けたときの上手な回避方法を知らないと、配信者さんは大きな心身の被害を受けることになる。配信者さんの防衛方法は、公人であれば、種々の方法が用意されているだろう。ところが、個人配信者さんの場合、もっぱら自身の心持ちを強くすることくらいしか、単純な方法が思いつかないところだ。たとえ、どんな雑音にさらされても、それを蹴散らせる強い心を持つことが、誰にでも挑戦できる、手っ取り早い解決方法だろう。
 ただ私は、むやみやたらに強い心を持とうとせず、一旦逃げてもいいと考えている。やり直しは、いつでも、何度でもできるのだから。

その一助として、次のコトバを送る。

外野の声に惑わされることなく

「自分だけ信じて、自分だけ裏切る」

とある、元アイドルさんのコトバからの引用だ。

 配信者さん各々の事情は、それぞれあり、何も知らないので色々言えないが、ただ一つだけ思うことは、配信者さん自身は、好きな表現の仕方で、自分の好きなことを、そのまま続けていけば、それで良いはずだ。自分以外の誰かが、よそで何かを言ったとしても、自らを強く信じやり続ければ、良いだけだ。

そのままの考えでイイ
ただそれだけでイイ
やりたいようにやればイイ
まわりのこえは関係ナイ

 仮に、何かしら表現上の間違いがおきたとき、それを指摘し止めてくれる「信頼できる人」が、あなたのそばにいるならば、より一層安心して配信できるはずだ。

あなたにはそんな信頼できる人が身近にいますか?

 きっとそばにいることを願って🦁



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