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事業譲渡しました

前回書いてからどれくらい経ったのか……ちょっとした区切りの日なのでしたためておくことにします。

僕が今やっている会社は3社目の会社になります。
(もし興味を持たれた奇特な方はこちらもご参照ください)
https://note.com/tashurock/n/ndc910c56249e

で、何をやっているかと言うとゲームの企画開発やアニメの制作の上流工程にまつわる諸々をやっています。
ゲームでは企画開発の他に、オンラインゲームは運用(アップデートとかユーザーのお問い合わせにこたえたりとか)もあるので、その業務もやっています。
何をやっているんですか?と聞かれた時は、大体ざっくり「エンタメコンテンツ作ってます!」って答えていて、もうちょっと仕事絡みの人には細かく答えている感じですかね。

で、何の事業を譲渡したかと言うとゲーム運用の事業を譲渡しました。
これは今の会社、yozoranoって名前なんですけど、yozoranoを立ち上げて暫くしてからずっと一緒にやってくれていたHさんにお譲りしました。
どんな内容のお仕事かと言うと、座組み的には2パターンで
1.自分たちが開発したゲームをそのまま運用まで一気通貫でやる
2.他社が開発したゲームの運用を引き継ぐ

って感じですね。
月に5,000万円ぐらいの売り上げが出ているゲームを、人件費サーバー費など諸々の運用費合わせて3,000万円ぐらいのコストで運用したら、月2,000万円の利益が出る。これをじゃあ5本運用していたら1億円/月の利益ですね、みたいな、そんな事業です。
業務内容的には、例えばスマホRPGだったら、新しいキャラクターのパラメータを考えたり、キャラの見た目作ったり、ステージの難易度を考えたり、○○イベント!みたいなのを考えたり、それらの追加スケジュールを考えたり、バグを直したり、新しい機能を作ったり、UI(画面のデザインとか使いやすさ)を最適化していったり、けっこう色々です。場合によってはプロモーションのプランニングもします。

利益はもちろんちゃんと出ていました。(じゃないと引き取ってもらえない)
じゃあ何故譲渡したのかと言うと、僕が僕らの会社として何をやっていこうかと考えた時に、特に2.他社が開発したゲームの運用を引き継ぐが、発足時のポリシーと違うな〜と思ったからです。
僕が2つ目の会社を作った時に「この会社はこんな想いを持った会社です」って謳っていたのは
Disneyみたいに世界中で愛されるコンテンツを生み出し続ける
ってことだったんです。
生み出し続けるってところが重要で、1本まぐれヒットを作っておしまいじゃなく、ちゃんと連続して人気作を生み出していきたい……そんな風に思っていたんですね。

で、箱が変わっても僕は僕なのでその想いは変わっていないんですが、箱は変わっています。2社目より今の会社の方が人数が少なくて、まぁ28人しかいないんですが、この人数でアレもコレもやるのは無理やろと。
50人とか100人とかいたら余裕で新規開発チームと運用チームとアニメチームと……ってできたんですけど、全然いませんと。アニメ関連に至っては僕とアシスタント1人ですからね。アニメの話はまた別の機会があったら語らせて頂きます。
人を増やしたらいいんじゃない?と思われるかもしれませんが、まぁそうなんですが、これも事情があってそんなに積極的に増やしていません。
・必要なスキルセットがそれぞれ異なっていて、増やそうと思うと人数がめっちゃ膨らむ
・それを踏まえて、どの事業かを畳むとなった時の異動先が振り分けにくい
・そもそも僕が大人数の会社にしたくない
世界で愛されるコンテンツを生み出し続けるには、そりゃもうたくさんの人が全工程を担うみたいな方がきっと良いんでしょうけど、人数増えたらまた内紛が起きるんちゃうかな、そしたらものづくりを楽しめなくなっちゃうな……という風に考えていたり、あとやっぱり無理に人増やすと変な人が入って来ちゃったりで、それまで頑張ってくれていた人が嫌な気持ちになって去っていってしまう……っていう恐れを抱いています。実際そういうことが起きたので。そして僕の度量的に、大人数の組織をまとめ上げるのは無理だと。よっぽど信頼できる人が仲間になってくれたら、その人に組織まとめる系の全てをお願いしたいって思っています。

もう一つは、僕が運用案件についてほとんど何もしていなかったことですね。他社からの引き継ぎタイトルについては渉外周り諸々をやっていましたが、それ以外はほとんど何もやっていなかったんです。でも利益は入ってくる……。これは何か、そっちを重点的に頑張ってくれているHさんに申し訳ないな。(無いと思うけど)これでHさんが不満溜めていくより、むしろHさんに代表として一層頑張ってもらって、僕らと彼らでパートナーとして歩んでいった方が未来は明るいんじゃないかなと思ったんです。
採用もしやすいですしね。
新規開発と運用だと、それぞれ求める能力が異なったりするので……これまでの体制だと「運用には向いてるけど新規がな……」とか「うち運用もやるのに新規しかやりたくないってなると先行き不安やな……」ってのがあったんですが、ここを完全に切り分けられるので。
もちろん業務委託の人を沢山入れるとかも手段としてはあるんですが……。

と言うような理由です。
3月は人員の整理があって大変でしたが、良い形に落ち着けられてよかった。僕は僕で考えがありますが、働いている他のメンバーももちろんそれぞれ思うところがあるので、最大限希望を叶えるようにしたり、辞めようかなって人には良い会社紹介したり。独立したいって人には直近の仕事回したり。リモートでこんな話していいんだろうかとか思いながら、でもコロナにかかるよりマシか僕イタリアから帰ってきたばっかだし……とか自分とみんなを騙し騙しやってきました。

これからは今まで以上に作るってところを頑張っていきたいなと思っています。誤解の無いように言っておきますと、ゲーム運用はめちゃくちゃ重要だし面白い仕事です。ユーザーの反応が得られるのはそのフェーズですからね。やっぱり、自分たちの作ったものを「楽しい!」って言ってもらえるのはめちゃくちゃ嬉しいんですよ。そこまであって初めて「あ〜作って良かった!」って思えます。ので、そこから離れるのは寂しくもあるんですけど、まぁ僕も正直ぱつんぱつんだし、人生まだまだやりたいことが沢山あるし、それには断捨離は避けては通れなかった。
楽に回避する方法ももちろんあったんですけど、それは不誠実だなと思ってやめました。

僕、今年で35歳になっちゃうんですけど、高校の頃から「35歳になったら小説家になるんや」って言っていたんです。漫画やアニメがすごく好きで、自分でもお話を考えたくて、かつそれを商売としてやっていきたくて、そしたら小説家になったらアニメの原作作れるんじゃね?って思っていたのです。
そこから「ゲームのシナリオを考える人ならもっとサクッとなれるんじゃない?」って思って(なりました)ゲームクリエイターになり、ゲームとアニメを一緒に作るからゲーム作ってよって依頼が入るようになり、そこからアニメの分野をもぎ取ってアニメ制作に絡み始め、今に至ります。
やっと将来の夢が叶いつつあります。長かった……
ゲーム作るのも好きなので引き続きやっていくんですけど、アニメ作る方がもっと好きなのでめっちゃ注力していきます。

これを機に社名変更しよう&作らなきゃって思って2年近く経過したHPを作ろうかなって思ってます。やらなさそうだけどやらなきゃ。やるぞ!


それでは、また。

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