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コロナ禍でのオリンピックが見たいです・・・

今から約60年前、1964年に東京オリンピックが開催されました。
実はこのオリンピック、元々は1940年に開催予定だったことを知る人は少ないんじゃないでしょうか。

1940年の日本は日中戦争の真っ最中のため政府が返上しちゃったそうです。
当時の選手や家族、関係者はもちろん、観戦を楽しみにしていたスポーツ少年や人生最後の思い出作りと心待ちにしたご年配の方の悲しみ、失望感、涙はいかほどだったでしょうか。

その後の日本は日中戦争から太平洋戦争となり、死者数は310万人とも言われ、そして1945年に終戦を迎え敗戦国となりました。
しかしそこから脅威の発展を遂げ、敗戦からわずか19年後の1964年、東京オリンピックは開催されたのです。
このオリンピックは日本初であり、かつアジア初、有色人種国家初という大きな意義があり、当時アジアにおいて植民地の独立が相次いだこともあり過去最大の出場国数だったそうです。
一つだけ残念なことは、1940年当時の選手や家族、関係者やスポーツ少年、ご年配の方の中には戦争や寿命で既にこの世を去っていて、出場することや観戦することができなかった方がいることでした。

そしてその当時、僕は生まれてもいませんでした。

それから57年。
2020年を予定していた東京オリンピックは延期となり今は2021年の2月。
先月行われたNHKの世論調査ではオリンピックを「開催すべき」はわずか16%「中止すべき」「さらに延期すべき」が76%となっています。

2020年に武漢から世界に広がったコロナの収束は未だ見えず、日本の被害は世界と比べて少ないとはいえ死者6800人、TVではコロナの脅威が流れ続け、自粛に疲れた日本人の声が中止や延期に傾くのもやむを得ないと思います。

ただ、もし中止したら次に日本で行われるオリンピックに今の選手は出場できず、ご年配の方は観戦もできないでしょう。
選手のピークはとても短く、ご年配の方はすいませんが決して長くない。
そして毎日暗いニュースが流れ、先が見えなくなる人が増え、世の中が暗くなっていく中、このままオリンピックを中止していいのだろうか。

人は戦争やウイルスだけで死ぬわけではない。
希望がなくなるだけで簡単に死ぬ。

元スポーツ少年だった僕は、今までの歴史や、今のスポーツ少年や選手、そして僕の親世代であるご年配の方を思うと、そしてオリンピックを開催する功と罪、メリットとデメリットを考えた結果、コロナ禍でのオリンピックが見たいです・・・と思ってしまうのです。

これまでのオリンピックは派手派手に行い観客を世界から呼ぶ商的でショー的なイベントの一面がありましたが、本来の意義は「平和でよりよい世界の実現に貢献すること」とあります。

非常事態の中を諦めるのではなく、出来る方向を模索し挑戦する。
今までとは異なるオリンピックがあってもいいのではないか?
万全の対策を打ってオリンピックを開催する。
開催することに意義があるオリンピックでもいいのではないか?
毒も喰らい栄養も喰らい、デメリットよりメリットが上回るようにする。
今までとは少し違う希望や感動や歴史が生まれるのではないか?
人類がウイルスに徹底的に抗ってオリンピックを開催する。
より平和な世界の実現に貢献できるオリンピックになるのではないか?

そしてそのようなオリンピックは今まで様々な困難を乗り越えてきた日本だったらできるのではないか?と思ってしまうのです。

コロナ禍でのオリンピックを開催できる方法やアイディアをお持ちの方、開会式や演出にぶっとんだ新しい意見をお持ちの方。
良ければこちらから発信してほしいなぁと思います。(僭越ながら僕も送らせていただきました)

一日本人として日本でのオリンピック開催を心から願っています。

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