スウェーデン留学記#3 ルンド市民公園の夏
ルンドに着いてから1週間ほど経ち、少し落ち着いたので近くの市民公園に散歩に出かけた。8月下旬の夏の終わりである。
北欧の夏は美しい。木々の明るい緑と透明感がある高い青空のコントラストと夏を祝福するかのような太陽の光。幸せな気分にならずにはいられない。
公園には沢山の人が来ていた。散歩する老夫婦に芝で走り回る子供達。池では白鳥が休んでおり、水辺では姉弟がそれをじっと見つめていた。
スウェーデンらしいと感じたのは子供や赤ん坊をを連れに来ている父親の多さである。スウェーデンでは男女平等政策に力を入れていることもあり、男性の育児参加率は世界トップクラスだ。もちろんスウェーデンの福祉政策にはそれはそれで色々と問題点もあり、一概に日本と比較して良いとも言えない。しかし、赤ん坊をあやしたり子供と遊ぶパパ達の幸せそうな顔を見て、男性が当たり前のように育児に参加し、それを自然なことと受け入れる社会は純粋に素敵だと感じた。
今の日本もコロナ下での在宅ワークが増え、育児の魅力に気づいたパパ達が増えたとも聞く。男女関係なく育児をする権利が自然と受け入れられるような社会になればいいなと思う。