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4/9 認知症世界の歩き方Play!に参加してみた

認知症関連の本としては驚異の12万部を売り上げた『認知症世界の歩き方』(筧裕介著/ライツ社刊)を知っていますか?


2022年の「ビジネス書グランプリ」のリベラルアーツ部門では第1位、総合でも第4位と、介護・福祉関係者とは無関係に思えるビジネスマンに読まれていたと知って驚きでもあり、やっぱりという気持ちにもなりました。

認知症の人が見る世界を「異世界RPG風に解説した」という大胆な設定ですが、最初は未知の世界を旅するように読んでいくのですが、いつの間にか「あるある」「わかるわかる」と異世界に思えていた世界が「なーんだわたしたちと同じひと続きの世界だったんだ」と感じられるんです。


認知症キャラバン・メイトになって、認知症に関する本も何冊か読みましたが、こんなに腑に落ちる本はない(いい意味で)と思います。認知症の本って難しい単語や用語が並んでいてとっつきにくいイメージがあるので、誰が読んでもわかりやすい本は大変貴重です。


著者の筧裕介さんはインタビューの中で「介護や医療の現場をわかっていない」と批判されると思っていたそうですが、「現場を知っている人ほど受け入れてくれた」とおっしゃっているのも頷けます。


そして今回『認知症世界の歩き方』をオンライン型ゲームプログラムとして体験できる「認知症の歩き方Play!」に参加しました!


簡単なルール説明をすると、オンライン上のすごろくなのですが、各々旅人としてキャラクターと目標(ゴール)が振り分けられます。ちなみにわたしは「お出かけ好きな旅人」で目標は「友達と温泉旅行に行くこと」でした。


その目標に向けて、サイコロを振って各マスに止まり目標に必要なカードを集めます。必要なカードは3枚。わたしの場合は「変わらない付きあいができる友人」「乗換・地図アプリ」「親切に対応してくれるスタッフ」の3つをゲーム終了までに集めながら、「しあわせメーター」というハートを集めます。

各マスではイベントがあり、認知症に関するVTRを見て、カードをもらえたり、手持ちのカードによっては「しあわせメーター」が増えたり減ったり…また、同じマスに止まった他の旅人とカードを交換したり対話したりする時間もあります。


率直な感想としては「楽しかった~!でも忙しかった~!」
とにかくVTRを見て、自分が集めるカードを確認し、交換できそうな相手のカードも確認しつつ、お話やチャットして、途中でグループトークもあり…
かなりのハードモードでした。


一度、自分が必要だったカードを相手にリクエストされて間違えて渡してしまって、カード集めが振り出しに戻ってしまって「ガーン」ということもありました…(お渡ししたお相手は運営さんだったような…???)


最後は各々感想を発表するのですが、わたしはこういった場でうまいことが言えないのでぺらっぺらの話をしてしまったのですが、他の参加者さんたちから「手持ちのカードはたくさんあるのに幸せメーターは増えない」、「最後まで”家族”のカードは出なかったけど、幸せメーターは高かった」など、わたしがアワアワしている間にわかりみの深い話が出てきてビックリしました。


もう一度体験したいと思いつつ、カード型のダイアログができるそうです。じっくり家族や職場の友人たちと遊びながら認知症への理解を深め、楽しみながら勉強するのもいいですね。

#私の仕事 #認知症世界の歩き方 #認知症