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夏休みを共に過ごした本たち-ver1-


今夏、数多の本と出会い心揺るがされ、考えさせられ、一生残しておきたいと思える言葉を知ることができた。今までの夏休みの中で、こんなにも本を読んだのは初めて。
本を読むマイルールとして、心に留めておきたいと思った言葉はメモをとること、読了後は必ず感想を書くことを決めている。

折角noteをやっているなら、ここで書き留めていた感想を、本を思い返しながら共有したいな、

なんて思ったのは烏滸がましいでしょうか…

私の夏は、これから紹介する本たちで象られたと言っても過言ではない。少しでも覗いてもらえると嬉しいです///





『すべて真夜中の恋人たち』

出会いはもちろん、このタイトルだった。一見して、意味はわからないが何故か惹かれる言葉の組み合わせだった。
恋とか愛とか好きとかを忘れかけている自分に恐怖を覚え始めたのを機に迎え入れた。これらを想起させてくれるのでは?と期待を込めて。

「人を好きになるってこういうことだったよな。」

「好きな人ができるって、こんなにも人を変える力があるんだったよな。」

改めて、そう思い出すことができた。何歳になっても色褪せない素直な恋心を感じさせてくれる。迎え入れる時に抱いた期待に応えてくれ、想像以上の胸の高鳴りを呼び起こしてくれた。
静かに、でも激しく熱く。
人を想う空気感を言葉で表現してくれる、そんな一冊でした。





『いつか別れる。でもそれは今日ではない』

本好きの友達と本の貸し借りをした時に借りた一冊。彼女曰く、「この本の言葉使いが好き。」とのことで、読むことにした。

読み始めから衝撃的だった。
常日頃から私は、誰からも貰ったことのない言葉を貰いたいと思っている。それに匹敵する言葉の数々に読みながらも狼狽えた。
まさに、文学的に美しいと言える。

素敵で繊細な言葉で綴られると同時に、その言葉の中にはほんの少しの毒っ気を感じる。とは言っても、悪い意味では全くない。
孤独を生きる強さを持ち、自分を知り得ているからこそ言葉の一つ一つに棘があり、目には見えないが心で感じる温かさのようなものを感じた。

読めば思い出す、あの時の私が救われた一冊。






『世界でいちばん透き通った物語』

社会の中にある常識を疑問に思い問いかける本か狂ったような後味気持ち悪い本を選びがちな反動から、たまに眩しいほどの感動作品を読みたくなる。そんな時に手に取った一冊。

紙の本だからこその物語。
何もかも電子化されることに嫌気が指す。アナログのままでいたいなと足掻いている同士にはもってこい。気づいた時には、全身が痺れるほどの感動、驚嘆による鳥肌が止まらなかった。

"本の革新的サプライズ"とでも名付けたい。
いつだって、誰かに対する愛は、どこまでも突き抜けるほど透き通るような物語をつくる。





あと四冊、夏休みに読んだ本たちがあるので、それらもゆっくり紹介していこうかな。


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