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母1年、復職6ヶ月を振り返る 【前編】

こんにちは!株式会社iCAREに所属しています、樽見です。(Twitter→@harukatarumi)
現在、事業開発を担当しています。

 
はじめに

私は2020年8月末に産休、11月出産、2021年4月末に復職をして、時短勤務を経て現在はフルタイムで働いています。(ちなみに32歳なうです)
今月で子どもが1歳を迎え、復職してからちょうど半年が経過した節目ということで、振り返りをしてみようと思います。​

この記事は、下記の方を意識して書きました。

・スタートアップで産休育休取得って実際どんな感じなの?と気になっている女性、ワーママ、そのパートナーの方
・スタートアップ人事労務担当の方

書き始めたら長くなってしまったので、まずは育休前〜出産後編です👶

タイムライン整理

妊娠から現在までの流れは下記のとおりです。

2020年
3月:妊娠発覚
4~5月:重症妊娠悪阻で入院
7月:保活開始
8月末:産休開始
10月:里帰り
11月上旬:出産→産休開始
11月下旬:保育園申し込み
12月上旬:里帰り終了

2021年
1月上旬:産休終了→育休開始
1月中旬:夫の育休取得(2週間)
2月中旬:保育園内定
3月中旬:復職面談
4月:保育園入園・慣らし保育
4月末〜現在:復職

育休前

【仕事】
・重症妊娠悪阻で入院、休職(4-5月)
・ほぼフルリモート勤務(6-8月)
・つわり,切迫気味になり予定より早めに産休取得(10月→8月末へ)
・業務引き継ぎを8月に前倒しで実施

4月にチームメンバー2名が新たに入社決定している中で、入院することになってしまいました。当時の上長であった社長にSlackで引き継ぎし、オンボーディング,業務の割り振りをお願いしました。
また、復職後もフルリモートでの勤務をすることができ、安心して仕事をすることができました。
当時は緊急事態宣言後だったため、全社的にもリモート勤務への理解があり、Slack+オンライン会議でもスムーズに行うことができとても働きやすかったです。
また、最後は再休職することになってしまいましたが安心して任せられる&休職や産休を早めることに快諾してくれた優秀なメンバー、上長に感謝しかありませんでした😭✨

・会社からのサポートがなければ乗り越えられなかった妊娠期
「スタートアップは福利厚生が整っていないのではないか?」と心配される方もいらっしゃるかと思います。
私が感じたのはスタートアップの事業成長スピードに伴走できるコーポレートチームだったからこそ、柔軟に対応いただけた、と感じています。

下記の資料の2020年→2021年の従業員数の通り、当時は人員が事業成長に伴い採用が急ピッチで進んでいたこと、いわゆる100人の壁に直面していたフェーズであったこと、緊急事態宣言が発令され働き方が大きく変わったタイミングであったこともあり、客観的に見ると会社として初の妊婦労働者を抱えるタイミングとしては最悪だったんじゃないかなと思います。苦笑

しかもよりによって妊婦の約1%ほどにみられる重症妊娠悪阻になってしまい、入院&休職することに。嬉しい反面色々葛藤があったのですが、人事の方が親身に話を聞いてくださいました。
また、就業規則や必要な手続きをわかりやすく説明してくださるだけでなく、私が安心して休めるよう部署のメンバーの状況まで教えてくださいました。

妊娠中に人事と確認したことを下記にまとめました。
下記は人事の方から確認いただいたことも有りましたが、自分で調べてから確認したこともあります。
(調べて確認するという姿勢も日々の仕事から学んだことです😊)
Slackでのコミュニケーションの他に、産前産後のスケジュール整理のために人事面談もしていただきました。

・就業規則の確認
・利用できる休暇制度の確認
・働き方の選択肢について(在宅勤務、短縮勤務などの検討)
・産休前・中・後のスケジュール確認
 (社内への妊娠報告のタイミング・方法里帰りの有無も含め)
・育休産休前・中・後の必要な手続き、書類について
(産休育休中の住民税の振込方法なども)
・休職する場合:
 傷病手当金の手続き
 社会保険料、住民税の振り込みが発生する場合はその対応など

また、はじめてで複雑でわからないことだらけであった手続き関連を資料にまとめてくださり抜けもれなく対応いただきました。
iCAREのコーポレートチームのプロ意識の高さを感じました✨
(本当に感謝しかないです・・・)

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【プライベート】
・体調が悪かったため、保活を分業で実施
保育園申請期日が11月末だったため、妊娠中から保活しました。
育児休業制度自体は、申し出により子どもが1歳(保育園に入れないなどの理由により最長で2歳)に達するまで取得はできるのですが、私達家族は、0歳での入園を決めて動きました。
家族で悩み何度も議論して決めたことなのですが、主な理由は下記3点でした。

①仕事のブランクを空け過ぎたくないこと
→子どもが想像以上に可愛く、復職したくない!という気持ちにもなりましたが、今後も働き続けたいと思ったときに、早めに復職することは自分にとってメリットが大きいと感じました。

②1歳での保活は住んでいる地域ではあまり現実的ではないこと
→私の住む地域は0歳児の保活も厳しい地区であったこと、0歳児が持ち上がりで1歳児入園枠は半分以上埋まってしまっている状況+コロナ禍で0歳児入園を見送る家庭も多く1歳児枠は例年より難航するのではないかと考えました。保育園に入れないリスクは私達家族には痛手のため申込みのチャンスは多いほうがいいと考えました。

③育児を支えてくれるプロのサポートが欲しかった
→私達は核家族なのと、コロナ禍育児であったのもあり、育児をサポートしてくれる第三者の存在は今でもとても大きいです。
家族以上に子どもを可愛がり、一緒に子育てをしてくれる心強い味方です。

やったこと
7月中に夫婦で希望する保育園の要件定義→リスト化→アポ調整を実施しました。
COVID-19第2波が落ち着いた頃だったので十分余裕のあるスケジュールと思っていたものの、保育園の見学枠が大幅に削減&見学申し込みが殺到したことにより、1ヶ月以上先の予定しか取れず、里帰りの予定もあったため、見学はチェックポイントを夫に共有しフィードバックしてもらいました😅

・(余談)ベビーグッズ全然揃えていない、やばい
 体調も悪く、コロナ禍で外出もしていなかったため、8月時点でFinnish baby boxのみ購入している状態でした😂
その後、必要物品をリストアップしほとんどのグッズをネットで揃えました。
(完全なる余談ですが、baby box 可愛かったけど我が子は体重増のスピードがすさまじく、服はほとんど着せられずサイズアウトしてしまいました😂)


・産後〜育休中の過ごし方のプランについて
何も考えられず、、、
妊娠前は親子留学とか、育休中に院進したり、キャリアアップの期間として有意義に過ごしたいな〜とか思っていましたが、体調悪すぎでそんな余裕はなく、ようやく体調が回復するころには里帰りしていました。 (37週)

産後

11月に出産後、3時間ごとに授乳・オムツ替え等のお世話があり、気づいたら1ヶ月経過していました。振り返ると何かの修行か?と思うような壮絶な日々だったのですが、無痛分娩だったのと産後ハイでめちゃくちゃ元気でした…

12月上旬に実家から自宅に戻り、仕事をしている夫に迷惑かけまいと気合を入れ育児家事。しかし年末年始に夫のフルサポート下育児に慣れてしまい、1月中旬にガス欠になり、涙が止まらなくなり、何も手につかず、割と本気で死にたくなりました。。(今思うと産後うつ一歩手前だった)

タイミングよく夫の2週間の育休期間が目前だったので、すぐにサポートしてもらえました。
その期間一人でがんばろうとしすぎないこと、アウトソーシングしてもいいこと、自分を優先してもいいということ(子どもが泣いていてもトイレに行く、食事を摂る等)を夫婦でよく話し合い実行していくことですぐ回復しました。
夫の育休は、育児スキル強化や子育ての協力体制の構築ということ以上に、お互いの価値観のすり合わせ家族としての合意形成ができたことが一番ありがたかったなと感じています。

余談で育休関連豆知識🌱ですが、2021年6月に可決・成立した改正育児・介護休業法により、出生児育児休業(男性版産休)が新設され、企業には対象者への周知・取得確認、取得率の公表などが義務付けられました。
国としては、2019年に7.48%だった男性育児休業取得率を2025年に30%まで引き上げたい考えだそうです。
iCAREでも最近パパになるメンバーも増えてきていて、最近ではエンジニアのこっしーさんが育休を取得されていました!

【Devチーム紹介_Vol.30】育休を1ヶ月取得したパパエンジニアにインタビュー | 働くひとと組織の健康を創る iCARE【Devチーム紹介_Vol.30】育休を1ヶ月取得したパパエンジニアにインタビュー【Devチーム紹介_Vol.30】育休を1ヶ月取得したパパエンジニアにインタビュー | Dev DriveniCARE Development Team | Dev Driven【Devチーム紹介_Vol.30】育休を1ヶ月取得したパパエンジニアにインタビュー | 働くひとと組織の健康を創る iCARE【Devチーム紹介_Vol.30】育休を1ヶ月取得したパパエンジニアにインタビュー こんにちは! UI/UXデザイナーをやっております、じゃっきー🦀です! 今回は娘さんが誕生され、1ヶ月育休を取得され dev.icare.jpn.com

男性の育休取得については、厚労省が「イクメンプロジェクト」として情報公開をしています。セミナー情報や、社内の研修でも使える資料集、他社事例集など豊富なコンテンツなのでぜひチェックしてみてください!
Twitterでの情報発信もしています😊

育休を強制するのではなく、ママとパパが家族としてどのように産後過ごしたいか話し合い、働き方の選択肢を多く持てる社会になってほしいなと思います😊


復職準備期間

産後メンタル不調から立ち直ったころ、保育園の内定通知が届き一気に仕事復帰がリアルなものとなりました。

復職前の状態は・・・
言葉が出てこない、やばい
コロナ禍だったこともあり、地域の児童施設などにもほぼいかず、友人にも会わず、まだ話せない子どもに一方的に話すことしかしていなかったのでコミュニケーションスキルの欠落が本当に恐ろしかったです。
ここは当時爆発的に流行ったSNS、Clubhouseで話す機会が増えたこと、保育園の同じクラスのママたちとのコミュニケーションが増えたこと等で少しずつ回復していきました。(すでに懐かしい、Clubhouse)

ビジネススキルどっか行った
iCAREで必要な産業保健ドメインの知識が全く出てこなくなりました。またPCもほぼ触ることなく過ごしておりビジネススキル全般が錆びつきました…

【やったこと】
・資格受験:先延ばしにしてやっていなかったメンタルヘルスマネジメント検定と第一種衛生管理者を受験しました!(どちらも合格して一安心)
・タイピングテスト:壊滅的な点数にショックを受け、毎日やりました。
・本を読み返す:これも慣らし保育中にカフェや図書館に行っていました。

復職前面談
3月に人事と産休前の上長の社長と計2回面談しました。
人事面談では、契約面の働き方についてでなく、人事の方が先輩ワーママだったので色々アドバイスをいただきました。有り難かったです😭✨
人事の方がママでなくても、会社のパパママ会などのコミュニティがあればぜひコンタクト取れると復職後も心強いと思います😊

上長面談では、休業中の会社・事業の動き、今後の方向性と私に求められる役割についてインプットいただき、復職後がよりイメージできました。
私の場合、部署・役割が専門職へのカスタマーサクセスから、事業開発に変更がありました。
スタートアップだと事業に併せて柔軟に組織も変化していくのでこういうこともあります!😂
事前に伺えたのは復職後のギャップを埋めることができてよかったです。
また、ママになっても公平に新しい役割にチャレンジさせてもらえる環境はありがたいなと思いました。
とはいえ心の準備 is 大事なので、事前のインプットは本当に助かりました😂

心の準備という意味では、iCAREは全社的にSNSで発信をする文化があるのでTwitterを見ていればなんとなく会社の動向を把握できたので、長期間業務から離れていたとは思えないほど自然に復職できたのではないかと今になって思います。


おわりに

妊娠出産という人生の中でもめったに無いライフイベントをどのように迎えるか不安な人もいらっしゃるかと思います。
特に女性は、キャリアが充実する時期と妊娠出産の適齢期が重なるためすごく悩む方もいらっしゃると思います。
この記事をみて少しでもスタートアップやベンチャーでもキャリアと家庭の両立ができそうかも!?と思って頂ける方がいらっしゃれば幸いです。

復職後の後編もまた書きたいと思います!

iCAREでは一緒に働く仲間を大募集中です。
こちらからエントリーをお待ちしています😊


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