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#22 家を建てる⑤ - 工務店選び -

久々の更新となってしまいました…

以前にも書きましたが

我が家は高性能住宅を目指し、注文住宅での新居建築を決意しましたが今日はその発注先である工務店選びについて振り返りたいなと思っています。

何から手を付けたらいいのか…

土地購入後に色々と調べて、パッシブハウスや高性能住宅という存在を知り、徐々に知識を付けていったものの、新居建築の検討開始時はまだ漠然とした状態で手探りで動き出しました。

HMや工務店を探すと言っても、何からスタートしたらいいかも分からないし、いきなりモデルハウスや営業所に行ったところで、何を基準として選択肢を絞ればいいのかも分からないこともあったので、まずは新居に求める”暮らしのイメージ”について妻と解像度を上げるところから、スタートしました。

「庭付きの家」「冬に暖かく、夏に涼しい」というベースとなるイメージは固まっておりましたので、具体的な暮らしの中で大事にしたいことを色々を会話をすることで、ここは譲れないなという点やあったら良いなという点などが徐々に妻とも共通認識として固まっていったように思います。

ざっくり整理すると、子どもが巣立つまでの期間(まだまだ長い)はそれぞれの部屋はあるにしても、そこに籠るということではなく、リビングで家族が空間をともにできるようにしたい、という点と敷地的の広さを生かして平屋にしたい、という大きな方針を決めることが出来ました。
*もっと細かい要望やコンセプトはありますが色々あるので割愛します

いよいよ具体の検討に…

「リビング重視」「平屋」という大枠が見えてきたあたりから、実際にそれをプランとして具体検討に移そうかな、と思うようにはなったのですが「高性能住宅」を作れる会社ってどこにあるんだろう…というような状態で土地売買でお世話になった不動産会社さんにもご紹介いただいたりしながら、いくつか具体の会話をすることにしました。

1.地元エリアの工務店
不動産会社にご紹介いただいた会社で、移住したエリアでは取り扱う棟数も多く、近年人気のある会社かつ「断熱性が高い」と謳っていることもあり、モデルハウスにも足を運びました。

残念なことに検討を開始したタイミングが秋口ということもあって、モデルハウスの断熱性を実感するまでには至らずも、入り口から断熱に対してしっかりと取り組んでいることなどは好印象でした。
*当時はUa値とかの具体の数字感を把握してなかったのですが、後にWEBサイトとかを見ると平均値もそれなりの数値感でした。(気密は公表してませんでした)

性能面は良さそうだったので、実際にどんなプランになるのか、いくつか提案をしていただきました。この会社は所謂規格住宅をベースとしつつ、注文住宅にも対応できるとのことで、提案内容は規格住宅のものがメインとなりました。会話の中で施工費の話になりましたが、当然、規格住宅仕様<注文住宅ということで、概算で金額を出すのは規格住宅の方では可能だけど、注文住宅はより具体の検討が必要で、発注を前提としないと動きづらいというようなことを営業さんから言われました。

最終的には、デザインの観点とプランニングでの方向性の合わなさなどから見送る形となりました。具体的には整理した「リビング重視」という部分とこの会社の規格(主に柱の位置など)で我々の要望と折り合わなそうな点が決め手だったかな、と思います。

2.地元エリアに強い大手HMのグループ会社
こちらも不動産会社からの紹介を受けた「性能そこそこ」「ローコスト系」の会社でした。規格住宅オンリーということもあって、そもそも入り口からやや我が家の志向とは違うことは認識しつつも、情報収集も兼ねてモデルハウスを訪問しました。

戸建て住宅のモデルハウスに足を運んだことが今までなかったので、実際に見てみることで戸建てのイメージが湧いたのは事実だったので、無駄ではなかったなぁと思いましたが、樹脂サッシの窓を入れているなど確かに断熱性を意識しているとは思いつつも、求める水準よりは低いことと、規格住宅でプランなどの融通が利かないこと、などから参考までに概算見積だけもらって検討を見送りました。

3.近隣エリアの知人が務める工務店
最終的に我が家が行き着いたのは居住地から1時間圏内の他県にある知人の工務店でした。エリア的に施工範囲に入っていないかとも思ったのですが、相談してみると対象エリアとのことで、上記2社などの検討状況も含めて、ざっくばらんに相談を開始しました。

自分たちでも気づき始めていたのですが「リビング重視」という要望が規格住宅で収まる感じではなく、やはり注文住宅で細かい要望を汲み取ってもらった上でまとめてもらわないと納得が出来ないような状況でもあったので、建築士である知人に色々な切り口でヒアリングをしてもらいながら、進められることがこれまでと違った満足感に繋がっていました。

プランについては何度かヒアリングをされた後に複数案のご提案をいただき、絞り込みと要望&修正を受けて着工するベース案が固まり始めました。プランとしては今までの中で一番満足できるものになっていて、この工務店にするかどうかの一番の懸念点は「高性能」かどうか、という点でした。

一番大元の我が家の拘りである「高性能住宅」という点に対して、これまでその工務店は注力をしていた訳ではなく、実績はないという状態…とはいえプランについては私たちの意見を最大限に聞き入れて、形にしてきてくれていて、やったことはないけど断熱性も気密性も一緒に目標とする水準をクリア出来るように頑張っていきたいという想いを共有することが出来たので最終的にこの工務店にする決心をしました。

どんな家でどんな暮らしを実現したいのか
当たり前のような事ですが、意外と家を買ったり、作ったりする過程の中でお金の問題や時間の問題といった切り口から、その家でどのような暮らしをしたいかの手段として家を買う、建てるということが、なぜか目的のようになってきてしまいがちです。

そういった検討時のブレをなくす意味でも、関係する人とじっくりと家について、暮らしについて、議論を重ねて、暮らしの解像度を上げておくことに無駄はないな、と今回改めて実感しました。

時間は掛かりましたが工務店選びも終了し、いよいよ着工に向けて色々と動き始めることになっていきました。


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