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書評『0秒思考』・言語化は最強のセルフカウンセリング

頭が良くなる必要はない、が

頭が良くなる、頭のいい人は〇〇〜
天才になる△△〜、と
そんなタイトルの本が沢山ある

が、まぁみんなが皆
頭が良くなりたいと願ってる訳では無いと思う
そもそも頭がいいとは何を指すのだろうか
思考の回転力が早いとかだろうか。
IQをいちいち測る人は聞いたことがない。

IQを測るのはなんらか問題を抱えていて
病院に行った時だろうか
自分はギフテッドだなと認識するところからなのだろうか

ゼロ秒思考、
色んな人がオススメしている本。
内容はサクサク読める


思考のスピードを上げるために

雑に説明すると
とにかく文章化せよという話だ
これを繰り返してると頭が良くなると

手法は、思考を文章化し
さらにその思考を深堀っていく
すると、モヤモヤした頭の霧が晴れて
シャープな考えになっていく

仕事は1人で考えているよりも
誰かと議論を交わして
思考の穴を見つけて見落とした部分がないか
確認したほうがいい

壁打ちとか、ブレスト
とも言う

アイディアが得られたら
そのアイディアを練り上げて行く必要がある
この工程はタスクの責任者があなたならば
思考を深める作業は自分でやらなきゃらない

時間は有限だ
思考を深める作業は慣れないうちは時間がかかる
その時間を短縮するための訓練法が本書には書いてある

こんなことするの面倒すぎるだろ
と思う方は、
筋肉は一日でつかないことを思い出して欲しい
結局のところ、習慣化して修行しつづけることでしか、思考力は上がらない。

話し言葉と文章の違い

『さびしい夜にはペンを持て』
これはかなりの良書なのでオススメです


文中に、
「思うと言うには距離がある」
との下りがある
頭の中の思考が口に出てくるのには距離があるそのスピードは人それぞれ

なぜ、思考を文章化する必要があるのか
単なる言語化ならば
誰かに話すだけでいいはずだ
つまりブレストするだけでいいのではないか

でも、我々の頭の中は
いつも思考が散らばってまとまってない状態
自分では理路整然とした話のつもりでも
いざ頭の中身を他人に喋る時
思いの外まとまってない

だから伝わらない

頭の中にある思考は
それを書き留めねば泡となり消えてゆく

文章化する意味

文章化するということは
自分自身や他人から見て
意味の通る文章に構成しなおす行為だろう
走り書きならメモでしかない

たとえそれが一文でも
意味のあるものを紡ぐのだ

それを繰り返すと
圧倒的に短い時間で
仕事の話を通すことができる

なぜ、相手に話は伝わらないのか

キミが信頼されないのは話が「ズレてる」だけなんだ

なかなかヘビーなタイトルであるか
心当たりのない方でも読むのはオススメする

言語化し文章化できないということは
相手の話も聞いて整理する能力も低い
読解力も低い
ということになる

相手と話が噛み合わない
話がズレる

物事の段階を分けて思考していく
まずはざっくりと
中くらい、細かく…
それは解像度を上げるとも言う

文章化は最強のセルフカウンセリング

言語化は多大な労力がかかる
なんだか時々、不毛だと思うことすらある

どうにも要領のえない話をする相手や
どうにも建設的とは思えない意見を出してくる相手に対してイライラすることがある

だいたい、相手は頭を使ってない
ふわっとした疑問をぶつけてきて
考えてあげるのがコッチとはどうゆうことだ

お前の疑問はお前で考えろ
何故こちらが言語化して文章化しなくちゃならないんだ

あらゆる人を説得する時に
パワポ芸人をしてると
虚しい。疲れる。

パワポ芸人とは言わなくても
この話の通じない人々を説得するのに
吾輩はどれだけ工数を使わなくちゃならないのか
疲れる。虚しい。

それでも自分のために文章化を

仕事やプライベートの苛立ちも虚しさも
何故そうなのかを、書いて、書いて
文章化して吐き出していく
そうするとどんどん自分の
スキーマ(根底にある価値観)が見えてくる

根底にある価値観は
今の自分を構成する土台だ

何かイライラする事と
自分の成し遂げたい目標を比べて
そのイライラをぶちのめすのに
相当することなのかよく考えるのだ

仕事において
プライベートにおいて
自分はどうありたいのか

そのイライラは相手とやりあって
自分の立場が悪くなってでもしたいことなのか

ただイライラを解消したいだけなら
相手にぶつけても意味は無い

人は怒鳴られる等の恐怖を与えられたところで
一時的に行動は変えるがすぐに元に戻る
特に意味は無い

交渉は怒ったものが負けるゲーム

社会に怒りは必要だ
怒りを表明しなければ
我々の権利はどんどん奪われる
抵抗しないでいると
知らず知らずじわりじわりと
時に大胆に増税されてるのと同じだ

だけど、ビジネスにおいて
いや、自分がなにかのサービスを利用する側
公助を受けるような時でも

怒りを怒りのままぶつけても
その交渉は後々悪い結果を引き寄せることがある

あいつは感情的で怖いやつだ
周りの生産性を下げるやつだ
となれば、
常人の3億倍の成果を上げるような唯一無二でもない限り、排除されるかもしれない

交渉は
ただ淡々と事実を積み上げて
声を荒らげずに言語化し文章化され
整理したものを武器に戦わねばならない

冷静でいるために

怒りはわるいやつじゃない
冷静さと共に戦ってくれる原動力

怒ったものが負けるゲームならば
必要なことは冷静でいることだ

その為には、何が自分にとって
怒りのポイントなのか整理する必要がある

だから書き出すのだ
自分自身をよく知るのだ

すると、
自分に掛けられたあらゆる呪いは
浄化されていく

他人や自分自身が掛けた
〇〇でなければならない
との信念、価値観は
自分を強く支える芯にもなるが

柔軟性が無ければ、折れる
竹のようにしなやかであれ


相手を思うことは、自分を想うこと

相手を慮る
といっても
エスパーではないので、
相手の気持ちをスルスル読み取れる人なんているはずがない

全ては、たぶん、相手はこう思ってる気がする
という、予想であり、妄想だ

他人に気持ちなんて分かるわけがない
分かるわけがないのだけれど
ある程度は予想して察して対応を変えるのが
コミニケーションというものだ

相手はどう思ってるだろうかと想像したところで
答えは相手の中にしかないし
聞かなければ分からないし
聞いたところで答えない可能性がある

それでも想像する

想像する力は
傾聴力でもある

傾聴力を育てるには
まずは自分自身と深く話すことだ

自分を思いやれないなら
他人を思いやる力は育たない

そのために文章化する

ゼロ秒思考とは

本書で学べることは普段から
言語化し文章化することで
思考の回転力や思考の整理をし
いざ、早めに判断しなければならない段になっだ時に素早く
自分が整理し思考を貯めた引き出しから
答えを取り出すための訓練の本だと思う

人の一時記憶領域にも
長期記憶領域にも限りがある

でも外部にアウトプットしておけば
長期記憶領域に残りやすいし
忘れてしまってもその文章を掘り起こせば良い

参考書籍一覧

ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング

さみしい夜にはペンを持て

キミが信頼されないのは話が「ズレてる」だけなんだ

傷つきやすい人のための 図太くなれる禅思考

〈叱る依存〉がとまらない

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

ディープスキル

自分でできるスキーマ療法ワークブック

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