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自分の実践に影響を与えた本紹介11

西村佳哲さんシリーズ第三弾!まだまだ続きますよ!
今回は「自分をいかす」というところがテーマになっています。


そもそも「仕事」と「働き方」とは

今回も、早速です。

<仕事>は<人生>と、<働き方>は<生き方>と背中合わせで、ほかの誰も肩代わりすることができない一人ひとりの中に直結している。

『自分をいかして生きる』西村佳哲 p.7

いつも早速深いことを言ってくれるのが西村さんです。他の人は誰も、自分にはならないし、自分も他人にはならない。すでに自分が勤めている<仕事>が人生であり、その<働き方>が生き方に直結している。

自分の仕事にどう向き合うのか。その働き方が生き方につながっている。最近宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が公開されていますが、こう言い換えることができるでしょう。「君たちはどう働くか」。

自分になれる<仕事>を探す

将来の夢は〇〇になりたい。〇〇みたいな仕事に就きたい。みんなそうやって「将来の夢」として仕事を思い描きます。しかし、西村さんはこう言います。

私たちは美容師になりたいわけでも野球選手になりたいわけでもなくて、<自分>になりたい。より<自分>になれる仕事をさがしている。

『自分をいかして生きる』西村佳哲 p.53

この前もnoteで、<仕事>は社会に自分の存在をアピールする「メディア」だと言いました。働くことを通じて、「これが私です」と示す媒体が<仕事>だということです

西村さんは続けます。「何がしたいということより、それを通じてどんな自分でいたいとか、どう在りたいかといったことの方が、本人の願いの中心に近い」と。

「仕事は何してるの?」「へえーーすごいね」

そんな会話をよく聞いたことがありませんか。どの仕事につくかではないのです。その仕事にどう取り組んだのか、周りの同僚や上司とどのような関係を結んだのか。そこが大切です。

人付き合いと同じぐらい大切な、自分づきあい

つまり「人付き合い」と同じく「自分づきあい」とでもいうべき、二人の自分の間の人間関係があるんじゃないか。

『自分をいかして生きる』西村佳哲 p.128

仕事をしていく上で他者とのコミュニケーションは欠かせません。どんな仕事も同僚や取引先など、自分一人では完結しないと思います。
そこで、仕事で大切なのはコミュニケーションだ、マナーだ、エチケットだ、などと言われ、本もたくさん出ています。私も初任の頃に作法についての本を買った記憶があります。

ですが、西村さんは、実は「自分自身」との付き合い方が仕事をする上で大切なのではないかとおっしゃっています。本の題名もそうですし、今までの内容からもわかると思いますが、「自分」を表現するのが<仕事>です。つまり、「自分」という人間を深く理解しておかないと、<仕事>を選ぶことも、<働き方>を変えることもできません。

自分対他者の構図を自分対自分にする。それが「自分づきあい」です。「自分らしさ」を見つけるコミュニケーションといってもいいのかもしれません。
自分は一体何者なのか。何が好きで、何が嫌いなのか。何をどう感じるのか。

相手を理解することももちろん大切ですが、まずは自分自身を理解する必要があるのかもしれません。

西村さんは20代の頃、紙に自分自身のことを書いて整理していたそうです。
僕も何かに書いて整理してみようと思います。


これで、西村シリーズは一旦終わりです。「働き方研究家」という肩書きに魅了されました。まだ読んでいない本もあるので、読んでいきたいと思います。

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