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僕の右手

「僕の右手」

THE BLUE HEARTSの曲で、この曲が世に送り出されたのは1988年だから、30年以上前の曲。
シングルカットはされてはいませんが、知っている方も多いと思います。

「僕の右手を知りませんか?」
と言う歌い出しで、余りにもインパクトが強いこの曲。

この曲を、時を超えて今、私は毎日のように聴いてます。

今カラオケに行けば、間違いなくこの曲を真っ先に入れるでしょう。それぐらい、ハマりにハマって聴いている曲です。

なぜこの曲を聴くのか。この曲を私なりに分析してみることにしました。

そもそも、「僕の右手」この曲の事を調べていると、この曲にはモデルが居ました。

GHOUL(グール)と言うパンクバンドのボーカルで、MASAMIと言う人がこの曲のモデルだと言われています。

小学生の頃にダイナマイトで右手首から先がなくなってしまい、義手のギタリストとして活動されてたそうです。

甲本ヒロトが、この人へのオマージュから生まれた歌だと言う風に言われてます。

次に、歌詞を辿っていくことにします。

僕の右手を知りませんか?
行方不明になりました

指名手配のモンタージュ
街中に配るよ

(THE BLUE HEARTS 僕の右手)

この曲では、「右手を探す」と言うのがキーワードになります。
じやあ、右手って何なのか?

これは、夢や希望だったりするのですよ。
夢や希望を探しに行こう。
そのように捉えることができます。

今すぐ捜しに行かないと
さあ早く見つけないと

夢に飢えた野良犬
今夜吠えている

(THE BLUE HEARTS 僕の右手)

野良犬が吠えている。
このフレーズは、夢や希望が叶わないと嘆いている人達の事を指すのでしょう。

こうならないように、早く夢や希望を探しに行こう。そのようにメッセージを送っているのです。

そして、サビです。

見た事もないような ギターの弾き方で
聞いた事もないような 歌い方をしたい
だから
僕の右手を知りませんか?

(THE BLUE HEARTS 僕の右手)

見たこともないようなギターの弾き方、と言うフレーズがあります。

これは、人には考えられないチャレンジです。
正直ハードルも高いです。
でも、君ならできる。できるんだよ!

私はそのように解釈をしました。

「やればできるんだよ!」と言う風に直接的には言わずに、間接的に暖かく背中を押す。

この曲のこの部分に、何か優しさを感じるんですよね。

そして、「だから」の部分でライブでは「だーかーら」と言ってみんなでハモリ、「僕の右手を知りませんか?」とヒロトが歌った後に、マーシーのギターが絶妙なギターのカットでこの曲の余韻を出すんですよね。

本当にシンプルなのに、何と深いんだろうか。
そう感嘆するのです。

さらに2番が凄い。

人間はみんな弱いけど
夢は必ずかなうんだ
瞳の奥に眠りかけた
くじけない心

(THE BLUE HEARTS 僕の右手)

人はみんな弱い存在なんです。
強くなんてない。
そんな中でも、僕の右手を探すんですよ。

そして、心の奥にある「くじけない心」。
言い換えると、諦めない心です。

「くじけない、諦めない心を持って、右手を探しに進んでいけよ」
ここでも背中を更に押してくれるんですよね。

もう、何度ここで目頭が熱くなったか。
私の中では、それぐらい好きなフレーズです。

いまにも目から こぼれそうな
涙の理由が言えません
今日も明日も あさっても
何かを捜すでしょう

(THE BLUE HEARTS 僕の右手)

この場面の涙は、理由はいくつかあります。
涙を流す理由としては、喜怒哀楽の涙に分けることができます。

一つは、人から褒められたり、何か到達した場合に出てくる嬉し涙です。

自分の夢や希望を語った時に共感して貰って嬉しかった場合や、目標を達成した場合に出てくる涙のことでしょう。

もう一つは、辛い時に流れる涙。

一人で頑張っている時に、辛いときもあるでしょう。
挫けない心を持っていても、逃げたり投げ出したくなる事だってあります。

ただ、こういった涙の理由は、人には語らないのです。
それは、明日も明後日も夢や希望を追い続けるからです。

「どんな涙が出ようとも、感謝して進んでいかなければならないんだよ」
そのようなメッセージにも取れました。

そして、2番の残りの部分です。

見た事もないような
マイクロフォンの握り方で
聞いた事もないような
歌い方するよ
だから
僕の右手を知りませんか?

(THE BLUE HEARTS 僕の右手)

2番の最後は、サラッと書きますが、1番と同じような形で、あなたの背中を押してくれる歌詞となります。

私なりに「僕の右手」を解釈してみました。
少し長くなりましたが、いかがでしたか?

やはり、自分の夢や希望を叶えるために、たとえ日々の生活に埋もれていたとしても、達成するために歩むことが大切なのだと私は思います。

そういった夢や目標に対して、この歌では大きく「頑張れ」と敢えて言わず、音楽と歌詞で背中を押してくれる「僕の右手」は、解析しながら改めて素敵な歌だと感じることができました。

もしも、止まっている夢や目標があれば、今からでも遅くはありません。
「僕の右手」を探して、それに向けて歩いていきましょう。

私も「僕の右手」を探す旅を続けたいと思います。


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