占い師さんへの先入観

今でこそ占い師さんとして、占いのスキルを持っている事を前面に出すようになり、このようなコラムを書いている私だが、その昔は知っている人にしか占いをやっている事を伝えていなかった。

なぜなら、占いと言うのをフィルターにして人を見られてしまうからだ。

「占い師さんはこうだ」と言う先入観を持っている人は、世の中とても多い。占い師さんが胡散臭いと思われるのも、世の常である。

私自身も、占いに否定的な人にもよく会ったりする。
そして、占いに否定な話題に話題になった時には、

「そうですよね、お気持ちはわかりますよ」

そう言って、相手の気持ちを尊重してやり過ごす事は多い。

なぜ、このような形で占い師さんへの悪い先入観が増えたのかと考えてみると、それは、占い師さんに騙された人や、良い思いをしなかった人が話を大きくしているからだと私は考えている。

実際に私も大阪や東京で、占い師さんと何人もお会いして話をしてきた。
考え方が高尚な方もいれば、この人大丈夫なのか？と言う人もいた。
金儲けのためだけに占いをやっている人も居れば、お金は追及しないと言う人もいた。

実際に会ってみると、世の中には本当に多種多様な占い師さんが居て、どんな人が正解なのかはわからない。

ただ言えるのは、相談者さんや同業の占い師さん、そして世間の方に迷惑をかけてのし上がろうとする人は、いずれしっぺ返しが来ると言うこと。

私自身、そういう人を何人も見てきた。

例えば、私も占いの師匠が居るが、師匠が可愛がってたお弟子さんがダークサイドに落ちた話もある。
師匠自身も私に問いかける。
「自分はわかってるけど、こうなりたいと思わんやろ？」と。

ここまでは悪い形の先入観の入り方について書いたが、一方で、良い形の先入観って何だろうか？

例でいうと、相談者から評判が良い。よく当たると聞く。私に良い事を言ってくれる。お値段が安い。

こんな事だろうか？

相談者さんのこういった声を積み重ねることで、占い師さんとしての評判も上がるのは事実だ。

また、最近ではブログやTwitter、Youtubeなどで、占い師さんの言葉が広がることで、それなりの立ち位置を確保できる人も増えてきた。

ただそれは、世間一般的な話ではなく、個人対個人の話である。
占い師への先入観を、世間一般的に変えることは難しい。

それでも、占い師さんとして、個別にこつこつと自分で善い行いを積み重ねるしかないと私は考えている。

人様の先入観には振り回されずに、自分は自分と持つこと。
そしてきちんとお客様と向き合い、信頼を積み重ねること。

この二つを持ちながら、占い師さんとして歩んでいきたいと心から思う。

いつか「占い師さんだから」と言うフィルターをかけられることが少なくなることを願って。