一升餅、あんよで踏むか 背中に背負うか
1才を前に、親族が集まって娘の誕生日をお祝いしてくれた。
日本で1才のお祝いといえば「一升餅を背負ってあるく」「草履を履いて一升餅を踏む」というのがあるそうで、地域によって祝い方が異なる。
私も夫も九州の出身で、てっきりそのあたりの調整はスムーズだと思っていたのだが、調べれば調べるほど風習はさらに細かく、「一升餅を背負って歩き〝転ばせる〟」、「一升餅の上を歩く」、など数え切れないほど伝統がある。
実母や義母と何度も温厚な話し合いを重ね、結局地元のプランナーに一任した。そんなわけで「丸型の一升餅の上を草履で歩く」ことになった。AかBかCかD案で迷っていたところ、E案に着地した形である。
小さい小さい草履。これだけ見るととても可愛いのだが、いかんせん赤子が履くと〝チクチク〟感が癪に触ったようで、餅を踏む前から半泣きの娘。
いざ餅の上へ。顔こそ載せていないが、目も口もくっしゃくしゃにして泣いている娘。なんとか笑顔を取り戻して踏ませようと奮闘する夫と義母。
娘からすると「なにをするんだー!」と言いたげだったが、なんだかんだ大人たちみんなが笑顔でお祝いできたのは本当に良かったとホッと胸を撫で下ろしている。
ちなみに、将来の夢を選ばせるという「選び取り」も、職業を描いたカードでやるのか 職業を模した小物でやるのかと話し合い、結果100均や玩具店で買い集めた小物を並べて選んでもらうことに。
10種類以上の中から娘が選んだのは「アイドル」。
夫の職業でもなければ私の職業でもないが、そうかそうかと笑いながら娘を見守った今日だった。
娘が生まれてまもなくの「お七夜」や「お宮参り(お礼参り)」、「初節句」に「ハーフバースデー」とイベント盛りだくさんの0才の1年だったが、次のお祝いは……あ、あぁ、クリスマス。
ひとつひとつ楽しく思い出を紡いでいきたい。
娘の誕生日はなにを贈ろう。プレゼントを選んでいる今も楽しい私たちがいる。しあわせな時間だ。
明日もいい日になりますように。
2020/11/14 こさい たろ
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